新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)を阻止しようと、奈良市の春日大社は31日、悪疫退散の特別祈願を始めた。終息宣言が出るまで毎日続ける。
春日大社では、平成15年に重症急性呼吸器症候群(SARS)、21年に新型インフルエンザが世界で流行した際も、同様に特別祈願を実施。今回は日本人初の感染者が奈良県内で確認されるなど不安が広がる中、感染拡大を防いで平穏な日常を取り戻すため、一般参加もできるようにした。
この日は、直会(なおらい)殿で伊勢久夫権宮司が悪疫退散などの祝詞を奏上。続いて、神職全員と参加者が穢(けが)れをはらう「中臣祓(なかとみのはらえ)」を唱えた。