スケートのDIYカルチャーに、最新テックが融合。
3,000人ものメンバーがいるという、Eスケートボード好きの集まりが、サンフランシスコにあります。それが「BAEsk8(ベイ・エリア・Eスケート)」というグループ。彼らは購入した、もしくは自作した電動スケートボードで、坂の多い海沿いの街を滑走するのです。
最初は、普通のスケートボードに乗っていたという彼らですが、この技術が台頭し、かつ自作できる環境が揃ってきたことで、自分の足で漕がずに進む電動式に移行していったようです。なんたって、サンフランシスコの坂はホントに急ですからね。
設立メンバーのひとりTungさんは、最高時速111kmも出るというデッキを組んでいました。普通であれば50~65kmくらい出るデッキで事足りるのですが、たまたま持っていたパーツで組むとそんな爆速になってしまうんだ、と照れたような苦笑いを見せます。
いまのところ、サンフランシスコは道路規制がゆるいため、彼らは週末に、堂々とチームで走りを楽しめているようです。
ちなみにTungさんは、「BAESk8に所属するメンバーの20%は、テック業界の人たちなんじゃないかな」と言っています。こうしたEスケートボードのグループは、他にもニューヨークやパリ、韓国、台湾、イギリスなどにもあるそうです。
爆発しなければ大体OK
実は、InstagramなどのSNSでは、どこからかアンチが湧いてきて、Eスケーターたちを小馬鹿にする…という変な図式ができてしまっているよう。新しいカルチャーにはつきものなのかもしれません。BAESk8メンバーのLamさんは、アンチ勢からどう思われているかについて、こう分析しています。
彼らは「本来スケーターはたくさんのスキルを習得してトリックを極めるものなのに、Eスケーターはただ速けりゃイイだけじゃん」って思ってるよね。
とはいえ、Tungさんいわく、「自作のEスケートボードは、爆発/炎上しなきゃ大体のことはOK」とのこと。これまでいくつものデッキ(の充電池)が火を吹いたそうで、消防車が来たこともあったのだとか。
かつて消防士のひとりが「これ、スピード出たの?」と聞いてきたので「そうだよ」と答えたら、「まぁ…燃える前に速く走ったんならいっか」と返してきたのだそうです。このユルさ、アメリカって感じですね。
Source: YouTube, Instagram via Bay Area Esk8
Reference: Gizmodo US