デジタル的なウイルスのほうです。
中国の武漢から世界に広がりつつある、新たな脅威コロナウイルス。なんと最近は、コレが電子メールでも流行っている、とNEWS 18が報じています。
正体はトロイの木馬やマルウェア
補足しますと、これは「コロナウイルスに気を付けて!」というメールにコンピューター・ウイルスが添付されており、送られてきたPDFやドキュメント、動画といったファイルに、トロイの木馬やらマルウェアやらが潜んでいるのだそうです。新型肺炎の威を借る狐みたいな、悪どい方法ですよね。
こうした手口を見つけたのは、サイバーセキュリティー会社Kaspersky(カスペルスキー)とのこと。添付ファイルには、他にもランサムウェアや悪意のあるワームがあるようで、それらに感染してしまうとPCをブロックしたり、中にあるデータを複製したり書き換えたり、盗み去ってしまう場合もあるそうです。
これらのファイルが病原菌
kaspersky dailyでは、怪しいファイルのリストを公開しています。そこにはたとえば「Worm.VBS.Dinihou.r」や、「Trojan.WinLNK.Agent.gg」、それに「HEUR:Trojan.PDF.Badur.b」といったものが10種類ほど確認されているとありました。カスペルスキーの製品は、これらのファイルをブロックするとのことです。
もし届いたら?
知らない人から突然「コロナウイルスに気を付けて」なんてメールが届くのもおかしな話しなので、まず開かずゴミ箱にポイするのが懸命です。特にファイル名に注意しましょう。一見ファイル名がDOCXやMP4だったとしても、最後までよく見て拡張子が「.exe」や「.lnk」だった場合は要注意です。
しかしサイバー犯罪者たちも、次々にいろんな手口をよく思い付きますよね。世界規模の恐怖をダシに、人の不安につけ込んでこんなウイルスをバラまくだなんて。PC関係にちょっとでも詳しい人なら引っ掛かりそうにもありませんが、我々の親の世代なんかは不安になって思わず開いちゃうかもしれません(筆者の母がそのタイプ)。コロナウイルスはしばらく続きそうな気配なので、どうぞ騙されないように。
Source: NEWS 18, kaspersky daily