Windows 10移行業務のせいで、仕事量が増えてしんどい! これが4割の日本企業の本音です

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  • author 湯木進悟
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Windows 10移行業務のせいで、仕事量が増えてしんどい! これが4割の日本企業の本音です
Image: Drew Angerer/Getty Images

あれっ、安全でなくなったのでは…?

すでに先月半ばに、OSのサポート終了してしまったWindows 7。読者の皆さんは、しっかり最新のWindows 10へと移行できましたか? まだ実は使い続けていますって人は、意外と多いみたいですよね。しかも、そこには企業のビジネスユーザーも少なからず含まれているようでして!

このほどデル テクノロジーズは、昨年末に、日本国内の従業員100名未満の中小企業において、IT業務を担当している1000名以上を対象に実施した、Windows 10への移行状況の調査結果を発表。サポート期限切れまで1カ月というタイミングで、移行完了していたのは、全体の56%のみという厳しい実態が判明しています。日本では、いま働き方改革が推奨され、有給休暇の取得促進や時間外労働の是正などが目標に掲げられていますけど、Windows 10への移行業務のため、仕事量が増えて負担を感じていると回答した企業が、全体の約4割に上りました。Windowsのせいで、社内に不協和音が生じている企業も、結構あるみたいなんですね。

なかなかWindows 10へと移行できない理由のトップは、予算が割けないからというもので、お金がかかるのがネックのようです。また、いま使っているデータやソフトウェアが、Windows 10と互換性問題を抱えているという理由も多く、サポート終了までに本当に移行が完了したのか、怪しい企業もかなりありそうですよ。さらに、全体の約1割の企業は、そもそもWindows 7のままでも問題がなく、移行の必要性を感じていないと回答。Windows 10への移行は見送られ、サポート期限が切れたまま、古いOSを使い続けている会社って、わりとあったりするのかもしれません。まぁ、米国でも現状は厳しかったりするようですから。

ちなみに、Windows 7から10への移行時に、OSのアップグレードではなく、パソコン買い替えるという企業が過半数に上りましたが、古いパソコンの処分方法については、そのまま社内のどこかへ保管しておくがトップに! 廃棄にはお金がかかるし、情報漏えいが心配なので、とりあえず置いておくという選択肢が、実はポピュラーだったりもするみたい。あと、そもそも処分の方法がわからないので、やはり放置されたままというパソコンも、実際は多かったりするみたいです。いろいろと企業も悩まされる、トラブルも多いWindows 7のサポート終了事情となってしまったようですよ~。

Source: デル テクノロジーズ