最も基本的な倹約の方法の1つで、過去20年間に出会った個人ファイナンスに関する本やウェブサイトがそろって提唱していることは、まとめ買いをすることです。
まとめ買いすると単価は安くなる?
まとめ買いをすると、単価が安くなるのでお金を節約できるだけでなく、使い古した商品の交換や補充のために店に行く回数を減らすこともできるからです。
確かに、まとめ買いは素晴らしいアイデアです。
ただし、アメリカのリアリティ番組「Extreme Couponing」に登場する人たちのように、たった3人しかいない家庭で、お徳用サイズのシャンプーのボトルをガレージが満杯になるぐらい買いだめしない限りはですが。
あるいは、Josh BarroさんがNew York Magazineに書いているように、まとめ買いしたものを無駄にしない限りですが。
そして、まとめ買いすると、買ったものをあまりにも簡単に無駄にしてしまいがちです。
まとめ買いのデメリット
買い物に関して犯しがちな間違いとして、Barroさんは以下の項目を指摘しています。読者の皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。
- 本当に必要な量をはるかに超えた量を買ってしまうので、買ったものが、実際に必要になる前に使用期限切れになったり、買いだめした分を使い切る前に、見た目/におい/味が嫌になる。
- 剃刀の替え刃補充のサービスをサブスクすることにしたが、配送される頻度を計算違いした(登録したサブスクの配送頻度を変えることができるとわかる前に、75枚も替え刃がたまってしまった)。
- 適切な保管場所が無くて、買ったものが使う前に悪くなってしまう(肉、パントリーの常備品など)。
商品の単価も気にするべき
良かれと思ってしたことがうまくいかない上に、単価に一貫性が無いことも大問題です。
一般に、単価を見て、まとめ買いが得か損か決めることが多いのですが、Barroさんも指摘している通り、すべての製品が同じ単位で販売されているわけではなく(ペーパータオルのロールの幅はさまざまなサイズがあることを考えてみてください)、店頭での単価の表示を義務付けていない州もたくさんあります。
まとめ買いの一見メリットに見える点に騙されずに、大量に購入した場合に、その商品を合理的なやり方で消費すると、どのぐらいで使い切るか考えてみましょう。
たとえば、通常よりも長くかかってしまいそうなら、買いすぎかもしれません。
6か月後に新しいアパートに引っ越すことがわかっているなら、何であれトラック何台分も買う価値は無いでしょう。
まとめ買いはよく考えてから
まとめ買いに懐疑的だからと言って、まとめ買いでお買い得価格を享受してはいけないわけでありません。
しかし、家族の人数が少なかったり家の物理的なサイズが小さい場合は、戦略的になるべきです。必要以上の量を定期的に購入していると、単にお金を無駄にしていることになるからです。
それこそ、真っ先に倹約すべきところではないでしょうか。
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Source: New York Magazine
Image: Shutterstock
Lisa Rowan – Lifehacker US[原文]