ブラザー・オレンジを思い出すわ。
2015年頃、Buzz Feedのマット・ストペラ記者がNYのバーでiPhoneを盗まれ、1年後にiPhotoのフォトストリームにアジア人男性とオレンジのセルフィーが毎日のようにアップされるようになり、その謎を解き明かすべくネットに投稿したら、中国中が注目して、中国に住む男性「ブラザー・オレンジ」が見つかり、ふたりは運命の出会いを果たして一生の友達になった、という数奇な実話がネット界隈を賑わせました。
あの実話から早5年、二番煎じを狙ったのか(いや、絶対に狙ってない)、Google Photoに赤の他人の動画がアップされるという事柄が起こりました。別にPixelフォンが盗難にあったとかではありません、単純にGoogleのバグ! CNBCによると、Googleは複数のユーザーの動画がまったく他人のGoogle Photoに送られてしまったそうなんです。Googleはこの事実を認め、謝罪しています。
なんでそうなった?
私もそうですが、多くの人がGoogle Photoにスマホで撮影した写真を自動バックアップしています。で、Googleは、ユーザーに個人データのコピーをダウンロードするオプション「Google Takeout」を用意しています。でも、このGoogle Takeoutで自分のコンテンツをダウンロードしようとしたら、他人のアカウントに動画がアップロードされてしまっていたというんです。
GoogleのスポークスパーソンはCNBCに次のように話しました。
「11月21日から25日の間にGoogle Takeoputを使ってGoogle Photoのコンテンツをダウンロードしたユーザーの中に、バグの影響を受けた人がいます。彼らは他人の動画(写真ではない)を受け取った可能性があります。このバグは既に解析/修正されました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
影響を受けた人の割合
CBNCが伝えるによると、Googleが申告している被害者はGoogle Photoユーザーの0.1%だそうです。具体的な人数については言及されていません。
Googleは謝罪のメールを送り、その期間にダウンロードしたデータを削除し、改めてアーカイブをダウンロードしてくれるよう伝えています。
Whoa, what? @googlephotos? pic.twitter.com/2cZsABz1xb
— Jon Oberheide (@jonoberheide) February 4, 2020
わざわざGoogle Takeoutを使ってまでDLするってことは、大丈夫なデータだっただろうし、被害にあった人はたまったもんじゃありませんよね…。ブラザー・オレンジはいい人だったからハッピーエンドですが、私が他人に動画を送られていたら、不安で眠れないかも…。
私は自分でもGoogleに頼り過ぎていると思っているので、Googleがこういうミスをするのは本当に怖いなぁ。でも、Googleなくなったら仕事もままならないなぁ。
Source: CNBC