早くもクイーン・オブ・カラハリを凌ぐレベルかも…と言われています。
史上2番目に大きなダイヤモンド原石「Sewelô」(1,758カラット)、史上3番目に大きく5300万ドルで落札された「レセディ・ラ・ロナ」(1,109カラット)、類まれなクラリティで史上最高値の6310万ドルをつけた「コンステレーション」(813カラット)。
わずか7年のうちに、史上トップ10のダイヤモンドのうち3つを掘り当てたカナダの採掘会社ルカラの女性CEOが、同じ山から今度は549カラットのダイヤモンドを掘り当てて、どうなっておるんじゃ! と衝撃が走っています。
秘密はX線
宝の山に恵まれた運もありますが、ルカラの秘密兵器は独自開発のMDR(メガ・ダイヤモンド・リカバリ)のXRTです。これは輝きや重さではなく、空港の荷物検査みたいに、原子配列をX線でスキャンするというもの。周りの鉱石と一緒に砕いてしまうミスが少なく、大物を大物のまま掘り当てられるんだそうですよ?
Eira Thomas CEO(若くて驚く)は「(ルカラが所有する)この山では4番目に大きなダイヤモンドで、MDRで採掘した最初の大物です」とプレスリリースで喜びを語り、今後に意欲を燃やしています。
気になるお値段は?
サイズこそ史上2番目のダイヤモンド原石「Sewelô」(ルイ・ヴィトンと共同所有)の3分の1程度ですが、同社のリード地質学者でVPのJohn Armstrongさんは、カラーとクオリティは342カラットのクイーン・オブ・カラハリ並みだと New Yorkerに語っており、1カラットあたりの価値はコンステレ―ションに匹敵するレベルとも。それが本当なら、ベレンベルク銀行の見積りの優に倍以上の4000万ドルくらいになっちゃう計算です。今は宝石が売れにくい時代なので、銀行はそういうのも読んで控えめに見積ったのかもしれませんけどね…。
いずれにしても、とてつもなく大きく、美しいダイヤモンドがやっと日の目を見たということで、ダイヤモンド収入で貧困が激減したボツワナにとってもうれしいニュースになりそうです!
Source: Lucara Diamond, New Yorker