貯金や投資の良し悪しを、どのように判断していますか?
利率に基づいて、元本が2倍になる期間を計算するのもひとつの方法です。ここでは、その計算をかんたんにする魔法の式を紹介します。
投資の将来予測をするには?
CNBCの解説によると、「72の法則」を用いることで、投資が倍になる期間を計算できます。
式はシンプルで、「72 ÷ 利率 = 倍になる年数」となります。
普通預金から、インデックスや投資信託といったマネーマーケットアカウントまで、さまざまなアカウントの利率で計算してみてください。たとえば、
・金利1%なら72年で2倍(72÷1=72)
・金利3%なら24年で2倍(72÷3=24)
・金利6%なら12年で2倍(72÷6=12)
・金利9%なら8年で2倍(72÷9=8)
・金利12%なら6年で2倍(72÷12=6)
になります。
筆者のCapital One 360という口座は、年利0.63%です。これに72の法則を適用すると、金利だけで114年間で2倍になるという計算です。
もちろん、これには積立金の追加は考慮されていません。時間とともに積み立てをしていくことでもっと早く2倍にすることはできますが、少なくとも「複利の魔法」だけでは114年の歳月がかかるということです。
たった1%の違いでも、投資額が倍になる年数は何十年も異なる
一方、筆者が持つVanguardの投資アカウントは、利益率10.3%です。これに72の法則を適用すると、7年で2倍になる計算になります。ただしこれは、期間中ずっと10.3%の利率を維持した場合。実際の市況を反映して、2倍になる期間は増減することになります。
72の法則を使えば、数ある貯蓄方法の実力を容易に比較できます。つまり、株式市場にはリスクが伴いますが、普通預金に置いておくこと自体にもリスクがあることがわかるでしょう。
筆者が2010年に預金口座を開設したときは年利1.10%でしたが、今やその半分近くの0.63%にまで落ちています。
72の法則は、1%ポイントの違いが持つ力を思い出させてくれます。年利1%と2%では、直感的には「たった1%の差」と思いがちですが、2倍になる期間で考えると、72年と36年で大きな違いがあることが一目瞭然です。
かんたんな算数でできるので、今のお金の投資先を見直してみてください。
筆者は、Capital One 360から年利1.70%のCapital One 360 Performanceに変えることにしました。だって、たった42年で2倍になるのですから。
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Image: Shutterstock
Source: CNBC
Nicole Dieker - Lifehacker US[原文]