飛行機の中で上半身テントを使う男性現る。コロナウィルス対策か…って、意味なくない?

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  • author 中川真知子
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飛行機の中で上半身テントを使う男性現る。コロナウィルス対策か…って、意味なくない?
Photo: Shutterstock.com

テントとは良い考え…じゃないよね。効果ないよね、多分。

いま、空前のマスク不足です。どこに行ってもマスクがありません。もう私の中では正式に花粉の季節が到来しているというのに、我が家にあるマスクは残すところ8枚…。それもこれも、新型コロナウィルスが原因です。あぁ、人類の未来のためにも、早く落ち着いてほしい…。

マスク不足で困っているのは、なにも私だけじゃありません。新型コロナウィルスの感染源とされる武漢はもちろん、中国の他のエリアでも奇抜なDIYマスクが報じられて話題になっています。でも、思いも寄らないアイテムをマスク代わりにするのは中国だけではないみたい。 Futurismによると、オーストラリアのビジネスマンであるリック・ペスコヴィッツさんは、飛行機の中でちっちゃなテント(!)を被ってしまったんですって。

ビジネスマンがこんなことを…?

ペスコヴィッツさんがとった行動はかなり奇抜。でも、理由があるんですね。というのも、彼はグループブログのBoing Boingの編集者デヴィッド・ペスコヴィッツさんの兄弟で、このパーソナルテント「Under the Weather Pods」の開発者であり社長なんです。そう、つまり宣伝…。それってこのパニックを利用した壮大なステマってことですよね。

『Under The Weather』

ステマと受け取ると笑えません。しかし、今は誰もがマスク不足に悩んでいるし、“ないよりマシ精神”でテントのアイデアを喜ぶ人もいるかも。だって、どんなに「予防対策するなら、マスクよりも手洗い!」と言われていても、心理的にマスクが無いことに不安を感じてしまいますもの。だから理屈や科学的根拠に反しても、ペットボトルを被ったり、オレンジの皮でDIYマスクを作るんですよね。

『Under The Weather』はウィルス予防用に作られていませんし、元々のコンセプトは屋外でのスポーツ観戦の快適化です。それは海外版『マネーの虎』的な『Shark Tank』のピッチミーティングでも確認することができます。

ABC

でも、今のカオスな状況のなか、少しでも自分と他人との物理的距離を感じさせてくれるものはウェルカムな傾向にある…かもしれません(ステマだろうけど)。

Source: Futurism