練習用スネアドラムなら持ってたけど…。
中学時代、吹奏楽部でパーカッションを担当していた私は、父に頼んで練習用のスネアを買ってもらいました。練習用だと、本物のスネアのように中が空洞になっているわけではなく、中に綿や布が何重にも重ねられているような触感で、音は「ボスンボスン」。本物のスネアのような跳ね返りも感じられなければ、机の上に雑巾を敷いて練習するような感覚もありませんでした。こんなことを言ってはなんですが、正直、「無いよりマシ」程度だと思っていました。
でも、今はすごいのがあるんですね。スネアなんかよりもはるかに自宅での練習が難しいと思っていた「和太鼓」が電子版となり、ひとりでひっそり練習可能になるんですって。難しいと言われていた「和太鼓」の電子化ですが、試行錯誤を繰り返し、ワイヤ有りからワイヤレスに進化して、遂に商品化となります。値段によるけど、久しぶりにパーカス魂と楽器収集の趣味がウズウズと〜。
Rolandの「TAIKO-1」
和太鼓の新たな可能性を提示したのは、日本が誇る電子楽器メーカーのRoland(ローランド)。練習場所が限られる、音が大きい、メンテナンスが大変といったことがプレイヤー減少の理由であることに注目したRolandは、和太鼓奏者に快適な練習環境を、と考えて、電子和太鼓の開発を始めたようです。
「大きな音」が問題のひとつなので、静かで叩きやすい網状素材のメッシュ・ヘッドを採用。特殊な糸を編み込んだ特殊素材で、糸と糸の隙間から空気の振動を逃すことができるので、打撃音を大幅に減らし、叩きやすさも実現したそうです。
どんな音が出るの?
「TAIKO-1」は一台でさまざまな種類の太鼓の演奏を楽しむことが可能。その種類の多さは一言では書ききれないので、公式リリースの「音色紹介」動画をご覧ください。
さまざまな演奏スタイルに対応していて、HPによると、竹バチや雪バチといった撥の違いや、複数人で同時に叩いた太鼓の音、鳴り物や掛け声も内蔵しているのだそうです。
考えてみれば、『太鼓の達人』があんなにも人気なのだから、「叩く」需要は多いはず。ゲームセンターの筐体を盗むほど欲しかった少年たちもいたくらいですしね…。
「TAIKO-1」は2020年夏発売予定。