WHO事務局長「中国認めて何が悪い」 記者会見で反論

ジュネーブ=疋田多揚
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 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長が、12日に開いた記者会見で「WHOは中国を褒めるよう中国政府から依頼や圧力を受けているのか」と質問され、「中国のしたことを認めて何が悪いのか」などと10分前後、反論する一幕があった。「中国に配慮しすぎではないか」と繰り返される批判に業を煮やしたようだ。

 テドロス氏は記者の質問に、「中国は感染の拡大を遅らせるために多くのよいことをしている」と強調。例として武漢市を「封鎖」したことや、中国人女性がドイツから帰国後に感染が判明した際、直ちにドイツに知らせたことなどをあげた。

 「ほとんど全ての加盟国が褒めている。中国のしたことを私が認めて何がおかしいのか」などと中国政府の働きかけを否定。「WHOが中国を褒めれば、(中国に配慮しすぎだとの批判による)プレッシャーがあるのは知っている。しかしプレッシャーを理由に真実を語らないわけにはいかない」とも語り、「今大事なのは、特定の国を攻撃することではなくウイルスという共通の敵と闘うことだ」と力説した。(ジュネーブ=疋田多揚)

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