子どものトイレトレーニングが完了しました。
余ったおむつを捨て、ついに平穏な生活を手に入れたかのように見えました。ところが数日たつと、なぜか逆戻りしてしまいました…。
腹が立ち、どうすればいいかわからなくなりますが、トイレトレーニングの後戻りはよくあること。心配はいりません。それはあくまで一時的な現象です。
では、どうすべきでしょうか?
もう一度トレーニングをしてください。以下に、再チャレンジのやり方を解説します。
まず、医学的な原因でないことを確かめる
痛みを伴う尿路感染症や、腸の不調など、なにか子どもがトイレを嫌がる医学的要因がある可能性もあります。Very Well Familyが説明しているように、便秘も後戻りの原因となります。
便秘の子どもは排便時に痛みを伴うため、トイレを怖がることがあります。
これを放置していると、便通を我慢するクセがついてしまい、いつトイレに行けばいいかがわからなくなってしまい、それがおもらしにつながります。これは遺糞症と呼ばれ、よくトイレトレーニングの拒否と間違われます。
ですので、まずは子どもを小児科医に連れていき、後戻りの原因が医学的なものでないことを確かめてください。
生活に大きな変化があったか?
子どもに何か気になることがあり、トイレにいくことを躊躇しているケースもあります。後戻りが長引いているのは、周囲の環境にストレスがあるか、生活に大きな変化があったせいかもしれません。
幼い子どもにとって、生活環境の大きな変化や、感情を揺さぶられる出来事のあとで、トイレトレーニングに取り組むのは簡単なことではありません。たとえ子ども自身にやる気があってもです。
米国小児科学会は、後戻りのよくある原因として以下を挙げています。
- 保育ルーティンの変化:ベビーシッターが変わった、保育プログラムや就学前プログラムが始まった
- 母親の妊娠、または弟、妹の誕生
- 子ども自身や家族に大きな病気があった
- 周囲の誰かが最近亡くなった
- 両親の離婚、あるいは深刻な対立
- 最近家を引っ越した、あるいは、近々引っ越しの予定がある
トイレに行かなくなっていたり、おもらしが増えていたりすることについて、子どもと話し合い、なぜそうなったのかを探ってみましょう。新しい家のトイレにまだ馴染めないのかもしれません。新しい幼稚園のトイレが騒がしくて怖いのかもしれません。
問題の根底にあるストレスについて話し合い、解決策を子どもと一緒に考えてください。
落ち着いた、協力的な態度で接する
何よりもまず、おもらしのことで子どもを罰してはいけません。それは間違いなく後戻りにつながります。Healthlineは次のように言っています。
特におねしょは、子ども自身がコントロールできることではありません。おもらしを罰することで、子どもは罰を避けるために、隠したり、おしっこやうんちを我慢するようになります。結果、便秘やさらなるおもらしにつながります。
子どもに否定的な目を向けると、問題行動の強化や、権力闘争に陥りかねません。ですので、内心どんなに腹を立てていても、落ち着いた態度で、必要なことだけをするようにしてください。汚れをきれいにしたら、また前を向いて進んでください。
そして、基本に立ち戻ってください。最初にトレーニングがうまくいったときのことを思い出しましょう。なぜうまくいったのでしょうか? ご褒美シールが子どものやる気につながったのなら、また子どもが喜びそうな新しいご褒美を考えてください。
また、決まったタイミングで、トイレに行くように促してください。朝起きてすぐ、昼寝をする前、食事の後、などがよいでしょう。そして、うまくできたら褒めてあげてください。
おもらしはよくあることです。必ず克服できると信じてあげましょう。
必要ならトレーニングを休んでもよい
トイレトレーニングが無期限の中断状態になるのは望ましくありませんが、親がはりきりすぎても、子どもにはストレスになる可能性があります。
おもらしが続くようなら、しばらくの間トレーニングパンツに戻りたいか子どもに尋ねることを米国小児科学会はすすめています(ただし、強制してはいけません。強制すれば屈辱感を与えかねません)。
後戻りが1カ月以上続く場合は、そもそもトレーニングが時期尚早ではなかったかを自問してみる必要があるでしょう。
そうすることが子どもにとって大きな安心となるなら、トイレトレーニングはしばらくお休みすることを子どもに提案してみるのもよいでしょう。
もっとも、多くの場合、後戻りは数日、数週間だけの現象です。
すぐに軌道に戻るので、心配しすぎないようにしましょう。
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Image: Daniel Jedzura/Shutterstock.com
Source: Very Well Family, Healthline, Healthy Children
Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文]