「桜を見る会」前夜祭ホテル、宛名ない領収書「発行せず」
首相答弁と食い違い
立憲民主党の辻元清美幹事長代行は17日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相が首相主催の「桜を見る会」の前夜に都内ホテルで開いた過去の会合について、ホテル側から「宛名のない領収書は発行しない」との回答を得たと明らかにした。首相のこれまでの答弁と食い違っているとも指摘した。首相は「ホテル側に確かめたい」と述べた。
首相は3日の衆院予算委での辻元氏との質疑で「領収書はホテルの担当者が金額などを手書きし、宛名は空欄だった」と答弁していた。17日も同様の答弁を繰り返した。
首相は別の野党議員との4日の質疑で「ホテル側から夕食会の明細書は受け取っていない」と答弁していたが、辻元氏によると、ホテル側は「見積書や請求明細書を発行しなかったことはない」と回答したという。
辻元氏はANAインターコンチネンタルホテル東京(東京・港)からメールで得た回答を公開した。同ホテルは首相が2013年以降に開いた7回の「前夜祭」のうち計3回の会場となった。
それによると、ホテル側は13年以降に開いたパーティーや宴席について(1)見積書や明細書を主催者に発行しなかったことはない(2)宛名が空欄の領収書を発行したことはない(3)代金はすべて主催者にまとめて払ってもらう(4)主催が政治家や政治関連団体の場合でも例外としたことはない――と回答した。
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