コロナウイルスでMWCは中止になっちゃったけど…
HTCが、MWCでデモする予定だったVRゴーグル「Vive Cosmos」ファミリーの3つの新製品を公開しました!
ケーブルレスVRゴーグルの「Vive Cosmos」が昨年末発売になったとき話題になったのがモジュール式フェイスプレート(MOD)。欲しい機能にフェイスプレートごと換装したり、購入後に高性能なモジュールにアップグレードできます。ちょっとイメージしにくかったけど、今回公開になった新モデルはゴーグルのフルセット版も拡張機能のフェイスプレート版が購入できます。なるほど、こういう展開になるってことだったのね。
ビギナーにぴったりな普及モデル「Cosmos Play」
価格は未定だけど、VIVEの新たな廉価モデルと目される新製品。インサイドアウトトラッキング用カメラは標準の6つではなく4つに抑えて安さを追求しました。ほかのCosmosファミリーと同じく、Cosmos Playも解像度は2880 x 1700ピクセルあります!
ちなみに現行のVive Cosmosは700ドル前後(日本価格は現在8万9882円)でカメラは6つついているので、もっと精度の高いインサイドアウトトラッキング( 外部のライトハウス・ベースステーションが要らない)と高さのあるトラッキングが可能です。Cosmos Eliteが加わったことでCosmosファミリーの中ではミッドレンジの位置づけになります。
外部トラッキングにも対応した上位モデル「Cosmos Elite」
Cosmos Eliteは価格もエリートな899ドル(約10万円)。インサイドアウトトラッキングはもちろんのこと、Steam VRベースステーションで外部トラッキングもできちゃうので、モーショントラッキング性能は最強です。VRゴーグル以外にも、SteamVRのベースステーションとViveコントローラ2つがついてきます。もう従来モデルを持っている人は、フェイスプレートだけ200ドル(約2万3400円)で買えば、たちまちアップグレード完了です。
ARもVRも楽しめるパススルーカメラ搭載モデル「Cosmos XR」
最後の新モデルはCosmos XR。高精密なXRパススルーカメラ付きでCosmosファミリーのARエフェクトがサポートされます。Viveのお話では、もともとVRとARを含めたあらゆるMR環境が楽しめる多目的ゴーグルをつくる予定だったのですが、技術的な制約があって、まず先にVRをやってからAR、という順番になったんだそう。このCosmos XRでようやく本来目指したものを手にできるというわけです。
まあ、Vive Sync(MRの会議コラボ用アプリ)などの既存ソフトには対応するものの、AR対応はViveのエコシステムではまだ本当にはじまったばかりなので、Cosmos XRは少なくとも年内はデベロッパー向け。GDCでもっと詳しい情報を発表するそうなのでお楽しみに。
華麗に変身、Project Proton
ほかにもProject Protonなるもののティーザーも発表になりました。まだプロトタイプ段階のXRゴーグルです。なんか急にスッキリしちゃって、おっしゃれ~。今の圧倒的な存在感からいよいよ卒業ですね。Viveの話では、PCにつないだり、スマホみたいに切り離して使ったりできる「オール・イン・ツー」のデザインも開発中だそうですよ? 今のところわかっているのはそれだけで、スペック・発売日は不詳です。
HTC Viveのラインナップも充実してきましたね。ARとVR、あらゆるコンテンツの垣根が取り払われるCosmos XRは特に期待してしまいます。HoloLens、Google Glassなど、VRゴーグルのすべてがひとつに収束していく動きに先鞭をつけたVive。
Cosmos Eliteは24日から注文開始、第1四半期発売。Cosmos Eliteのフェイスプレートは第2四半期発売。Cosmos PlayとCosmos XRの価格と発売日は春に発表予定です!