- サンフランシスコのSlack本社は、自然をテーマとしたユニークなデザインだ。
- 各フロアが、西海岸沿いにある自然遊歩道のパシフィック・クレスト・トレイルの風景からインスピレーションを受けている。
- デザイン会社のStudio O+Aがテーマを決め、機能性を兼ね備えたオフィスに作り上げた。
サンフランシスコで働くSlackの従業員は、オフィスを離れずして砂漠から山、氷河にまで行くことができる。サンフランシスコの本社は、Studio O+Aがデザインし、自然をテーマとしている。SlackのCEO、スチュワート・バターフィールド(Stewart Butterfield)氏は、ハイキングやアウトドア好きで知られる。
そのためStudio O+Aは、サンフランシスコとバンクーバーにある2つのオフィスを結ぶ自然遊歩道のパシフィック・クレスト・トレイル(Pacific Crest Trail)を、ベースにすることにした。
Studio O+Aによると、各フロアがこの道沿いに見える異なる風景を表現しており、「バハ(Baja)から太平洋岸北西部までの、バーチャル旅行」になるようにした。
各フロアともに自然にインスピレーションを受けたデザインとなっているが、主張しすぎない美しさで、気が散ることもない。
ロビーのデザインは「ベース・キャンプ」。テントのようなベンチで、上層階へアタックする前のミーティングを
2階は岩の多い砂漠をイメージ。照明で夜の砂漠の雰囲気を出している
3階も砂漠で、4階は山頂をイメージしている
5階は山の中の湖。この写真は図書館で、湖や小川を渡る山道の橋をイメージしたという
5階のこの部屋の塗装は、湖の霧を表現している
6階は滝がテーマ。こちらは小上がりや天井のデザインが、滝の裏側をハイキングしているような気分にさせる
この座席は、岩壁の穴をイメージ
7階は森がテーマ。この席は、パシフィック・クレスト・トレイルのセコイアの木をイメージさせる
天井のデザインは木漏れ日を模したもの
Studio O+Aは植物の種類と地質学的な特徴を正しく組み合わせることにこだわった
8階のボルケーノ・ティー・ラウンジ(Volcano Tea Lounge)は、その名の通り火山がテーマ。タピオカティーもある
最もユニークなのは、氷河がテーマの9階。ガラスの壁は色が変わり、氷河の割れ目に差す光を表している
10階へと続く階段にはスチールのアーチがかかり、山頂へ登っているかのようだ
階段の先にあるのはエグゼクティブ・ブリーフィング・センターで、雲の中にあるラウンジというデザインになっている
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Image: Studio O+A, Habitat Horiculture
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2020.01.28)