デザインも良き。
「え、いま何て言った?」って毎度聞き返さないと話ができないような騒がしい場所ってありますよね。音楽は好き。だけど、大音量はちょっと苦手かも...という人には向いてないかもしれません。
でも逆に、ブンブン音楽が響き渡るようなパーティーって最高! っていうタイプの人なら(UE/アルティメット・イヤーズ)の「Hyperboom」はなかなか魅力的。今回は、自宅で製品を数日ほど試してみたという米GizmodoのVictoria Songによるファーストルックを紹介します。
最新スピーカーの威力は
アパートメント住まいなので、自宅で音量を最大限にするのは控えたんですけど、ニューヨークのルーフトップで音量MAXのHyperboomを聞く機会があったんです。しかも低音のエレクトロニカ。私の腕先では、しっかりApple Watch Series 5がノイズ通知を出して反応してました。
UE(アルティメット・イヤーズ)によると、Hyperboomの最大音量(または音圧レベル)は100デシベルとのこと。どれくらいなのかなと思って、何か身近な音量レベルのたとえがないか聞いてみたんです。そうしたら「上記の音圧レベルが最も正確な尺度です」って返事でした。.聞き方が悪かったのかな。それとも愚問だったのかな…。
とにかく、Hyperboomは自宅のリビングで音楽を楽しむこともできれば、ニューヨークの大都会で道路の騒音をかき消すくらいパワフルな音も出せるようです。でも素直にスゴイと思ったのは、大音量を出しるときでもガタガタ動くことなくジッとしてるんです。スピーカーの布カバーもすごい振動してるのかと思いきや、そうでもなくて普通に感動しました。
このサイズがゆえ...
UEによれば、Hyperboomは2つの4.5インチウーファー、2つの1インチツイーター、2つの3.5インチ× 7.5インチパッシブラジエーターによりMegaboom 3スピーカーの3倍の音量と6.5倍低音がきくといいます。
そして同社のシリーズ最大である36.4×19×19 cm、5.9kgというサイズ感が特徴。Apple HomePodと並べてみるとこの通り。
窮屈なマンハッタンのアパート暮らしだと、このサイズのスピーカーをどこにおけばいいのか結構悩みました。ギリギリ持ち運びできるけど、やはりWonderboom 2などとは気合いの入れ方が違うかなっていうサイズ感です。たとえば、1階分だけ階段を駆け上がったときはわりとイケると思ったのですが、会社から自宅までの距離を持ち歩いたときはさすがにラクではありませんでした。
現実的な話、バックパックに詰めて外に出かけるには大きめですが、室内や庭にヒョイと持っていく分には悪くなさそうです。それに、調整可能なストラップが付いていて便利です(しかもこのデザイン、かわいい!)。
気になる機能とスペック
スペックはどうでしょう? バッテリー寿命はおよそ24時間。UEによれば、最大音量で3時間連続再生できるとのこと(でも、耳にはよくないのでオススメできません)。
Bluetoothに加えて、3.5mmオーディオケーブル対応で、オプティカルオーディオポートが1つ。防水等級はIPX4なので、プールに落としたら生存率が危うくなりますが、ちょっと水をこぼしたくらいなら大丈夫そうな生活防水仕様です。
何枚かアルバムを流してみたら、サウンドがかなり鮮明で、やはり低音が強調されているのがわかりました。家事をしながらインディーズを流していましたが、音が歪むことはありませんでした。ただ、気になる場合はアプリからイコライザーをいじることもできます。
機能面では、UEが展開する他のスピーカーと共通する部分が多く見られます。たとえば、スピーカー上部のマジックボタンはBoom 3と同様Apple Music、Amazon Music、Deezer Premiumといった外部サービスからプレイリストのプリロードや音楽のコントロールができます(ただしSpotifyはAndroidのみ)。互換性のあるUEスピーカーとリンクしたり、UEアプリと連携したりすることも可能。
さらに、接続デバイスの切り替えに物理ボタンが追加されたので、ユーザーを簡単に切り替えたり、特定の時間に誰が接続されているかを確認したりできるのも便利です。
Hyperboomの価格は400ドル。他のUEスピーカーよりもかなり高価です。が、低音のラインやパーティー用の大きなスピーカーと比べたら安価なほうかもしれません。出荷予定は、3月上旬とのことです。もうすぐですね!