大阪と兵庫「道一本やん、あほらし」 往来自粛は突然に

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西見誠一 茶井祐輝 青瀬健
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 新型コロナウイルスの感染者が急増しないよう、大阪と兵庫の行き来を自粛してほしい――。19日、両府県の知事が相次いで打ち出した要請に疑問や戸惑いが広がった。

 大阪府吉村洋文知事の口から自粛要請が飛び出したのは19日夕方。民放のニュース番組に出演していた吉村氏は「大阪と兵庫はいつ爆発的感染が起きてもおかしくない状況。不要不急な往来を自粛してほしい」などと語った。その後、記者団から兵庫県井戸敏三知事と事前に話し合ったのかどうか問われると、「していません」と答えた。

 ちょうどその頃に兵庫県の対策本部会議に出席していた井戸知事。終了後、「大阪やその他の地域」との往来自粛を求めるメッセージを読み上げた。当初用意されていた文面は急きょ差し替えられたという。井戸氏は「大阪も『兵庫』と言っているようなので、あえて『大阪』と書いた」と説明。報道陣から「大阪への意趣返しか」と尋ねられると、「そうではない。(大阪府と)一緒に対策をやっていかないといけないんだから」と否定した。

 大阪市に隣接する兵庫県尼崎市に住む自営業の男性(53)は、この3連休、大分県に旅行に出かける予定があり、大阪空港から飛行機に乗るという。

 「旅行は計画通りに行くつも…

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