スマホカメラの極限を追求。ファーウェイの新フラッグシップスマホ「P40」シリーズのポイント

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
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スマホカメラの極限を追求。ファーウェイの新フラッグシップスマホ「P40」シリーズのポイント
Image: Huawei

これぞPシリーズだ!

ファーウェイにとってPシリーズは、自社の最新カメラテクノロジを見せつける端末。Googleの力を失い、一部市場がなくなったとしても、Pシリーズのその位置づけが揺らぐことはありません。それを知らしめるのがP40(特にP40 Pro+)の新機能。とくと見よ!

SamsungのGalaxy S20シリーズと同じく、P40も3モデル展開になっています。スタンダードのP40、中堅のP40 Pro、そしてファーウェイ最先端がすべて詰まった唯一無二の存在、現時点での最高峰P40 Pro+。P40 Pro+は50Mの超広角メインカメラ40MPのウルトラワイドCineカメラ8MPの3倍望遠カメラ、そして3DTOFカメラ。さらに光学10倍ズームの8PMカメラまでついてます。カメラカメラカメラ、とにかくファーウェイカメラ技術のメガ盛り端末なのです。

P40 Pro+は、世界初の“デュアル望遠”スマホ

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Image: Huawei

P40 Pro+は2つのズームカメラによって、ファーウェイいわく世界初のデュアル望遠カメラシステムを実現。2つのズームカメラが連動するのがミソで、従来のデジ一眼レフやミラーレスカメラの望遠レンズのような、的確かつ流動的な動きができるとんだとか。光学10倍ズームは、SamsungのGalaxy S20 Ultraの10倍ズーム(光学4倍とソフトウェア作用を掛け合わせて10倍を実現)よりシャープな可能性ありますね。さらに、P40 ProとP40 Pro+の50MPセンサは、携帯電話端末に今まで搭載された中で最大の1/1.28インチ。しつこいですが、これでもか!なメガ盛りです。

AFお化けかも

P40とP40 Proは、さすがにPro+ほどではなく、P40が光学3倍、P40 Proが光学5倍ズーム。

しかし、全P40モデルには、新オートフォーカスシステム「Octa PD」が搭載されており、これはカメラのセンサの全ピクセルそれぞれに8つのオートフォーカス点を設けるというもの。つまり、よりシャープでクリアな画像が期待できるということ!

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Image: Huawei

画像内の邪魔な障害物を消せたりと多機能

まだ終わりません。Pixel 3/Pixel 4に搭載されたAIによってズーム画質をキレイにするというあれ、Super Resolution機能という名でP40シリーズも搭載しています。他にも、画像内の障害物(邪魔な映り込み)を除外したり、ホワイトバランスを自動で整えたり、暗所撮影用のSuper Night Modeを手助けしたりと、P40各所でAIが活用されています。挙げればキリがありませんが、その他にも、オーディオズーム、デュアルビュービデオ、7980fpスローモーション、ISO値最大51,200とカメラ関連の新機能多数。

ディスプレイ&外観

カメラからちょっと目をそらして、次はデザイン! クアッドカーブ・オーバーフローという端末前面を包み込むような美ディスプレイ。こちら指紋認証リーダー内蔵です。P40 Pro/ Pro+の超極薄ベゼルは手にさらっと馴染むんだとか。カラバリは、黒・青・シルバー・ゴールド・白の4色。Pro+は、背面の耐久性が高い強化版のセラミックホワイト・セラミックブラックあり。

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Image: Huawei

スタンダードのP40のスクリーンサイズは6.1インチP40 Pro/ Pro+は6.58インチ。リフレッシュレートは全モデル90Hz。Galaxy S20がリフレッシュレート120Hzなので、ファーウェイの数字がちょっとシャイに感じますね。ただ、これはバッテリーとのバランスもあるので、どちらがいいとは簡単には言えず。

フロントカメラ

再びカメラ、セルフィーカメラは32MP。前面にはアンビエントライト、近接センサ、IR深度カメラがあり、どんなライティングでも顔認証でアンロックができるよう考慮されています。P40はジェスチャーコントロールありで、例えば端末前で手をさっとすることでコンテンツをスクロールしたり、スクリーンショットをとったりが可能。

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Image: Huawei

スペック等

P40は全モデルRAM 8GBから、基本容量も128GBから。チップはファーウェイのKirin 990で、昨年P30に搭載されたKirin 980よりもCPU/GPUマフォーマンスは30%アップ。5Gにも今後対応可能。これに加え、ヨーロッパなど向けでファーウェイ専属デジタルアシスタントCeliaもデビュー。音声認識で通話や各種設定をお手伝いしてくれます。

Google使えない問題について

最後にP40発表で注目したいのは、先月発表されたAppGalleryの存在。これ、Google Play Storeや各種サービスの代替となるファーウェイも自前プラットフォーム。ファーウェイ外でもソフトウェア開発者1000人(チーム)以上がアプリ開発に取り組んでおり、日々成長しています。が、現段階では、まだ大手メジャーゲームやアプリ(例えばFacebookなど)がAppGalleryにはありません

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Image: Huawei

P40シリーズに詰め込まれたファーウェイの技術、気迫は素晴らしい。もちろん、Google非対応や北米では限定的なリリースになることから、地域によってはSamsungやAppleと同じ土俵で戦えるとは言えませんが、それでも無視できない存在なのは確か。

P40シリーズは、スタンダードモデルのP40が800ユーロ(約9万6000円)から、P40 Proが1000ユーロ(約12万円)からで、4月7日発売P40 Pro+は1400ユーロ(約16万7000円)からで6月後半発売予定

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