ルンバとクリーンベースの組み合わせは最高の買い物:ルンバi3+

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ルンバとクリーンベースの組み合わせは最高の買い物:ルンバi3+
Image: Gizmodo US

自動ゴミ収集機能つきを選ぶべし!

iRobotからロボット掃除機ルンバの最新シリーズがリリースされました。自動ゴミ収集機「クリーンベース」付きのルンバ i3+を米ギズモードのCatie Keck記者がレビューします!


愛犬シラと共同生活をはじめて、丸2年。かつて秩序と平和の拠点だった我が家が、まるで魔法にかけられたようにブロンドの毛だらけの荒れ地に変貌してしまいました。貴重な午後の時間を全部使って部屋の隅々まで掃除しても、ダメ。ほぼ毎日、しかも1日 に何度も掃除機をかけているのに、愛するシラの毛が部屋中にフワフワ舞う始末。私は「ワンコと暮らすということは、毛との闘いなのね」、と半ばやけくそ気味になっていました。

そう、彼に会うまでは。

彼とは、iRobotの最新ロボット掃除機「ルンバ i3+」です。毛くずや綿ボコリを退治して、床をきれいにしてくれる魔法使いがやってきて、我が家はリフォームしたみたいにピカピカになったのです! ワンコを超える心の友、それがルンバ。

ルンバ i3シリーズは、スマート掃除機メーカーiRobotの最新機種で、ルンバ960の後継機にあたります。価格は400ドル(約4万1,800円)から。お掃除ロボットとしては、最安価格帯とは言えませんが、i3シリーズの中でも自動ゴミ収集機能つきのルンバ i3+(600ドル/約6万2000円)は、かなりおすすめです! 本来、上級モデルに搭載されていた機能がミッドレンジのi3+に採用されたことで、お買い得感がグッとアップ。最上位クラスと比べれば、割愛されている機能もありますが、数週間使った感想としては「ルンバ i3+、最高!」という感じです。

ルンバ i3+

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Image: Gizmodo US

これは何?:上位機種の機能を備えたミッドレンジのロボット掃除機。

価格 :400ドル~

好きなところ:自動ゴミ収集機「クリーンベース」があれば、数週間分のゴミを収容可能なので、お掃除のたびにダストボックスのゴミを捨てなくてもOK。

好きじゃないところ:最上位モデルに搭載されているナビゲーションテクノロジーはサポートしていません。

愛犬で珍島犬のシラの話に戻りますが、彼女の毛の始末は本当に大変でした。できることはなんでもやりました。来客があるたびに、2時間かけて大掃除。なのに「散らかっていてすみません」って言い訳しなきゃならないし。どんなにきれいにしても、その瞬間、嬉しそうに「なでて、なでて!」とか「おやつちょうだい!」と小走りでやってくるので、あっという間にあたり一面が毛だらけ。一度も掃除したことない、みたいな部屋になってしまいます。

…ルンバ i3+と出会う前の私は、こんな感じでした。ですから、掃除機選びのポイントは、フローリングにたまったほこりだけでなく、犬の毛もしっかり吸い込んでくれる、という点でした。山ほどの毛を、ね。

ルンバ i3、i3+の吸引力は、600シリーズの10倍

というわけで、この掃除機を何度か試してみたのですが、はっきり言って毎回感動の嵐でした。とにかく、吸引力がすごい(ルンバ600シリーズの10倍だとか)! はじめて使ったときは、すぐにダストボックスがいっぱいになり、クリーンベースに4回通ってくれました。もちろん、自動で。なんて、手のかからない子なんでしょう!

ルンバ君がお掃除してくれている間、私は何も気にせず別の作業にとりかかれました。そして電池が減ってきたら自分でホームベースに戻り、次のお仕事に備えて充電開始。クリーンベースつきのi3+にすれば、人間の手をほとんどわずらわせない、こんなお掃除体験を手に入れられるわけです。迷っている方がいたら、200ドル上乗せする価値がありますよ、とイチオシしたいです。ちなみにクリーンベースは追加購入もできますが、i3+でセット買いしたほうが50ドル割安になります。

クリーンベースはただの充電スタンドではありませんから、どうせ掃除機にお金を払うのであれば、ベースつきが断然お買い得です。

フローリングだけでなく、カーペットの部屋もピカピカに

フローリング掃除で大活躍してくれたルンバ i3+。でもカーペットが敷かれた寝室はどうでしょう? シラは寝室にいることが多いですし、カーペットは磁石が金属を引き寄せるように犬の毛を吸い寄せて離しませんから、シラが来てからこの部屋がきれいになったことは一度もありませんでした。まずは、ルンバ i3+のお掃除初回。その時はほんの少し毛の束が残っていましたが、2回目の駆動で私の寝室はピッカピカに! 皆さん、私は思わず涙ホロリでした。

犬の毛も絡まないパワフルなブラシが素敵!

それから数週間使い続け、私が驚いたこと。それは、ルンバのブラシに犬の毛が絡みにくいことです。一度、「ブラシを掃除してください」と言われたので、毛が絡まったのかな? と思ったのですが、違いました。はさまっていたのは、大きなガラスの破片だったのです。おかげで私はケガすることもなく、素早く安全に撤去することができました(これまでは犬の毛が邪魔で、他のゴミの掃除がおろそかになっていたのですね)。

せっかくメンテナンスハッチを開けたので黙々と働くルンバ君の内部をチェックしてみました。ゴム製のツインブラシを確認したところ、シラ(の毛)によるダメージはほとんどありませんでした。両ブラシの端っこに、ほんの少しだけ毛が絡まっていた程度。これは、小さな奇跡と言っても過言ではありません。ガラスを撤去したら、あとはまた問題なくお仕事再開したのです。

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Image: Gizmodo US

クリーンベースつきのi3なら最大60日間、ゴミ捨て不要

犬の毛に限らず、床掃除に関していえば、ルンバ君の吸引能力は素晴らしいです。ただ、サイドボード沿いのホコリを取るのは少々苦手な様子なので、そこだけはモップで仕上げ掃除しています。

それでも、ボタンひとつでお掃除してくれて、ゴミがたまったら捨ててくれて、人間の手を必要とするのは吸い込んだガラスを処分するときくらい。なんともおりこうさんです。メーカーによると、クリーンベースには最大60日分のゴミを収納可能なんだとか。2カ月もゴミ捨てのことを考えなくて良いわけで、これは200ドル余分に払う以上の贅沢だと思いませんか?

ナビ機能やマッピング機能はなし

ここまで機能がそろっていると、「これが最上位モデルじゃないの?」という気がしますが、より高価なモデルとルンバ i3+との最大の違いがスマートマッピング機能とナビゲーションテクノロジーの有無です。スマートマッピングは家や部屋の状況を学習し、最善ルートを判断しくれる機能で、ナビゲーションテクノロジーがあれば進入禁止エリアを設定したりできます。

普段ルンバ君を使う時、スイッチを入れれば隅も隙間も入り込んできれいにしてくれますし、大体のことはうまくやってくれます(壁の幅木の下など、入り込めないところは取りこぼしますが)。今日はこの部屋だけ掃除して、という時はドアを閉めてしまえばいいわけですし。 ただLDKなど、仕切りのない部屋の場合は、手こずるかもしれません。「そのルートで行ってほしくないんだよな…」とか。あと、ルンバあるあるかもしれませんが、掃除の前に床を片づけなければいけない、という難題もあります。ワイヤーや靴、ペットのエサ用のボウルなんかは撤去しておかないとトラブルのもと。広い家の場合は特に問題かもしれません(私の場合は問題ありませんが…)。そういう方は、ルンバ i7(800ドル)やルンバ s9(1,100ドル)などの上位モデルを検討すべきでしょう。

掃除機としての性能も申し分なし。でも、やっぱりクリーンベースつきがおすすめ!

しかし、こうした点を差し引いても、ルンバ i3+のパフォーマンスは非常に優れています。正直、期待以上でした。季節ごとに抜け変わるペットの毛に悩んでいる方にはぴったり。紙パック式の掃除機でも上位モデルなら最低でも数百ドルはしますから、同じ値段をかけるならこのロボット掃除機をおすすめします。

吸引力など、掃除機としての性能もかなりいいので、予算を抑えたいならクリーンベースなしのi3でも悪くはありません。でも、価格以上に使いやすいですし、手に負えないようなペットの毛の悩みから解放されるので、ぜひ検討してみてください!

まとめ

•ルンバ i3+(価格:600ドル)はiRobotの上位モデルに搭載される自動ゴミ収集機「クリーンベース」を備えた、スマート掃除機。クリーンベースのないi3は400ドル。

•ペットの毛、フローリング、カーペットはピカピカに。一部の部屋で幅木に沿ったスペースは取りこぼしも。

•マッピング機能などはついていないので、掃除前には床の上にある靴やワイヤーを片づけておく必要があります。

•人間の介入が最小限で済むため、「お掃除のことなんか考えたくない」、「できるだけロボットにおまかせしたい」という方にはおすすめ。

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