Web会議ツールを使ったコミュニケーションが日常のものになりつつある今、“場所”の確保に困っているという人も意外と多いのではないでしょうか?

リモートワーク中、「家族が家にいるために落ち着いてWeb会議に参加できない」「Zoomで打ち合わせをしたいけれど社内に場所がない」といった場合の救世主となってくれるのが、個室型のワークスペース「テレキューブ」です。

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Screenshot: 酒井麻里子 via テレキューブ

テレキューブは、オフィスビルや鉄道駅、商業施設などを中心に設置されています。

今回、10月に新丸の内ビル地下1階にオープンした、9台のブースが並ぶ「WEB会議センター」を取材しました。

コロナで利用者が急増!長時間使う人も

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Photo: 酒井麻里子

この場所には以前から3台のブースがありましたが、コロナ禍でWeb会議のニーズが急増したことを受け、来年3月までの期間限定で6台を増設したとのこと。

テレキューブサービス株式会社の山本智さんによると、同ビル内のオフィスで働く人などを中心に利用されており、稼働率はコロナ禍前の2月と比べて2〜3倍に伸びているそうです。

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Photo: 酒井麻里子

また、1回あたりの利用時間も長くなっており、コロナ禍以前は15〜20分程度だったのに対して、現在は1〜1.5時間になっているとのこと。なかには4時間続けて利用する人もいるとか。

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完全個室のブースはアプリで予約。料金は15分250円

実際にブースを利用してみました。Webサイトで会員登録をして、支払いに使うクレジットカード情報などを入力すると予約ができるようになります。

料金は15分250円。なお、新丸ビルと豊洲フォレシアにある「WEB会議センター」のみ、12月末までの期間限定で15分150円で利用が可能です。

サイトではエリア別にブースを探すことができます。使いたいブースを選ぶと予約可能な時間帯が表示されるので、利用開始時刻と利用時間を指定して予約を確定します。

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Screenshot: 酒井麻里子 via テレキューブ

なお、ブースが空いていれば、すぐに利用を開始する「即時利用」も可能。急に空き時間ができてしまった場合などに便利です。

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Photo: 酒井麻里子

予約時間になったら、サイトから読み取り用のカメラを起動して、ブース入り口に表示されているQRコードを読み取ってドアを解錠します。

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Photo: 酒井麻里子

外寸は、幅1200mm×高さ2315mm×奥行1200mmと小さく感じますが、中は意外とゆとりがある印象。入室後、ドアを閉めれば自動でロックされます。また、スマホからの操作で鍵を開閉して、利用時間中に外に出ることも可能です。

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ソファの横幅は通勤電車なら2人分のスペース相当
Photo: 酒井麻里子

横幅の広いソファ型のイスが設置されているので、横にカバンなどを置くことができます。

足元にも広めの空間があるので、イスの上に置けない大きな荷物がある場合も安心。ドアを閉めても狭いという圧迫感はそれほどありませんでした。

また、ブースは防音仕様なので、会議の声が外に漏れる心配もありません。

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Photo: 酒井麻里子

デスクは、仕事をするには十分な広さ。試しに、13インチのノートPCとマウス、手帳などの小物を広げてみましたが、十分な広さでした(喫食は禁止。ただし飲料はOK)。

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Photo: 酒井麻里子

さらに、WEB会議センターのブースの場合、Wi-FiとWeb会議用のタブレット、LED照明も設置されています。

タブレットにはZoomアプリがあらかじめインストールされているので、ミーティングIDを入力すれば、すぐに会議に参加することが可能。

出先で急にWeb会議に参加しなくてはならなくなった場合に重宝しそうです。

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今後はTeamsにも対応。コンセントや換気ファンも完備

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Photo: 酒井麻里子

ただし、ブース内のタブレットから自分のZoomアカウントにログインすることはできないため、使えるのは招待された会議に参加する場合のみ。

自分がホストになってミーティングを始める場合には、自前のPCなどを持ち込む必要があります。

今後はZoomに加えて、Microsoft Teamsにも対応予定とのこと。Teamsの場合はIDを使ったミーティング参加ができないため、ミーティングURLをQRコードに変換し、それを読み取らせる方式になるそうです。

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Photo: 酒井麻里子

そして、デスクの左右に設置されたLED照明は、5段階の光量調整と4段階の色調整が可能。天井からの照明だけの場合に比べて、顔の映りをよくすることができるのが嬉しいですね。

なお、タブレットとライト、Wi-Fiが用意されているのは、WEB会議センターのブースのみ。その他の場所に設置されたブースの場合、これらの設備はありませんが、基本的なブースのつくりや広さは同じになります。

そのほかの設備として、コンセントは2カ所に1口ずつ設置。

スマホなどの充電に便利なUSBポートもあります。また、天井には40秒でブース内を換気できるという換気用ファンも設置されています。

駅などのブースの場合にはエアコンも設置されていますが、オフィスビル内のブースの場合はないとのこと(ビルのエアコンが効いているため)。

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気分転換やスキマ時間の活用にも!

テレキューブは現在、都内や関東近県を中心に、大阪・兵庫などの関西圏や名古屋など全国59カ所に107台が設置されています。今後は2023年までに1000台の設置をめざしているとのこと。

また、疲労回復専用ジム「ZERO GYM」と提携し、テレワークの疲れを解消するストレッチ動画の配信を行うといった新しい試みも行われています。

Web会議のためのスペースとしてだけでなく、いつもとはちょっと違う場所で気分を変えて集中したい場合や、外出先で中途半端な空き時間ができてしまった場合などにも活用できそうです。

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Photo: 酒井麻里子

Image: テレキューブ

Source: テレキューブ