Fitbit Senseの心電図機能に不具合が!? 対象者には無償交換の措置も

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
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Fitbit Senseの心電図機能に不具合が!? 対象者には無償交換の措置も
Image: Gizmodo US

マイナスをプラスに。

「Fitbit Sense」は、FDA認可のECG搭載というFitbitのフラッグシップモデル。訳者も使っていますが、デザインから機能から大満足〜…、なんですが、どうやら一部のユーザーに対して交換を求める連絡をとっているんだそうです。理由は、心電図機能に影響を与えるかもしれない「ハードウェア」の問題が見つかったんですって。

心電図機能が誤判断をしてしまうという不具合

ユーザーの報告によると、Fitbitのカスタマーサポートから、「適切に働く能力に影響を与える」可能性のある「ハードウェアの問題を特定」したというeメールが送られてきたのだそうです。ちなみに、Senseを無償交換したいとも書いてあったそう。一部のユーザーは、このeメールがフィッシング詐欺ではと疑ったようですが、Fitbitはこのメールが正当なものであると伝えています。

The Vergeによれば、Fitbitのスポークスパーソンがこの問題は一部のFitbit Senseデバイスの心電図アプリに見つかったと話したとのこと。具体的には、アプリが測定した結果を「決定的ではない」と誤って判断してしまう可能性があったのだとか。なお、他のSenseデバイスやFitbitデバイスは影響を受けていないとThe Vergeに断言しています。

ちなみに、Fitbit Senseのユーザーだからといって条件反射的に取り乱す必要はありません。過去数ヶ月に購入していたり、ECGアプリが著しく間違った読みをしていたらeメールを確認してみてください。Fitbitは不具合がある人のみに直接連絡しているので、eメールがきていなければ所有のデバイスは、この件に関しては問題なしということになります。

スマートウォッチ不具合の事例

ところで、製造過程でハードウェアの混乱が発生することは珍しくないんですよね。特定の施設や出荷された特定の数のデバイスに影響を与えるケースは多々あります。記憶に新しいところでは、10月に韓国で起こったApple Watch SEの集団オーバーヒートがありますね。FitbitやApple(アップル)に限らず、さまざまな製品のフォーラムで、いろいろなバグが報告されていますし、出荷時に蔓延していたバグがソフトウェアアップデートで修正されているという報告もみられます。

Senseの場合、9月末に集荷されたときは目玉機能の一部が未搭載でした。皮膚電位センサーはストレスレベルの計測が可能でしたが、FDA認可のタイミングがローンチ後だったため、ECGが使えるようになったのは発売から1ヶ月経ってから。フライング気味なローンチという気もしないでもありませんが、ECGに関して言えば、Apple Watch Series 4もSamsung Galaxy Watch 3にもついてきませんでしたからね。

ECGアプリへの影響も開示してくれたらなおよしだった

まぁ、肝心なのは、問題が起こったときに企業がどの程度透明性をもって対応するのか、消費者の懸念にどう対処するのか、代替品を提供するのか、すんなりと返金するのかどうかでしょう。

今回は、無償交換な上に、影響を受ける可能性のあるユーザーに対して積極的にリーチしようとした姿勢が高感度高しですよね。それに、ECGアプリが不具合を起こしているということを明らかにしている点も信頼がおけると言えるでしょう。

この場合、 Fitbitが無償交換を影響あるユーザーに提供するのはよいことです。まぁハードウェアの問題とされているものがECGアプリに影響していることをメールで開示してくれていたらなおよかったですけど。

そう言えば、訳者のFitbit Versaが不具合を起こしたときは、Versaが品切れだったからという理由でVersa 2が送られてきたんだっけ…。あのときも対応が素晴らしいなぁって思いましたっけ。そういうサポートのよさもあってFitbit、大好きなんですよね。

とうわけで、ECGが未対応の日本はあまり関係のない話かもしれませんが、対応国に住んでいる人でSenseユーザーは受信ボックスをチェックですよー。

(12月9日 9:46)文章の一部を追加・修正いたしました。