フィリップス Hueの「Play Gradientライトストリップ」:これでテレビの後ろの雰囲気をアップグレードできそう!

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
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  • Rina Fukazu
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フィリップス Hueの「Play Gradientライトストリップ」:これでテレビの後ろの雰囲気をアップグレードできそう!
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

ホームシアターを盛り上げるなら、これ!

テレビの映像に合わせて、多彩に色が変わる「Play Gradientライトストリップ」は、あくまでデコレーション…と考えると好き嫌いが分かれるかもしれません。が、おうち時間が長くなり、テレビ周りをもっと楽しい空間にしたいなと思っている人にはオススメできるソリューションみたいです。設置の作業が簡単などの利点がある一方で、初期コストがかかるケースもあるのが注意だとか。米Gizmodoによる詳しいレビューが、こちら。


映画館に行くことが叶わないなか、家のテレビ環境をアップグレードすることについて本気で考えるようになりました。テレビを見る時間がちょっとしたストレス解消になるという人は、テレビ周りをもっと素敵な空間に仕立てる方法をリサーチしてみてもいいかもしれません。

昨年「Hue Sync Box」をリリースしたフィリップス Hueが、今年はさらに進化した「Play Gradientライトストリップ」を発売しました。大きな違いは、ライトストリップ上の色が単色ではなく、ブロック(30センチ強)ごとにマルチな色を見せてくれるという点です。

フィリップス Hue Play Gradientライトストリップ

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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

これは何?:テレビ用カラーアンビエント照明。アップグレードされたライトストリップ。

いくら:200ドル(約2万900円)〜240ドル(約2万5000円)。価格はサイズによりけり。

好きなところ:マルチカラーのライティングゾーン、設置が超簡単、テレビに普通のスマートライトを貼り付けるよりもかさばらず、邪魔にならない。

好きじゃないところ:マルチカラーは(現時点で)Hue Sync Boxに接続した場合にのみ利用可能。やや高価。一部の壁掛けテレビでは動作しないケースも。

「Sync Box」が必要になる。そのワケは?

最初に注意しておきたいのが、現時点でマルチな色を表示できるのは、別売り(230ドル=約2万4000円)のフィリップス Hue「Sync Box」に接続した場合にのみ可能であること。もしソファの後ろやカウンターの下などにアンビエントライトを設置したい場合には、Hueの通常のスマートライトストリップやNanoleafのEssentialsライトストリップのようなものを検討してもいいかもしれません。いずれも低コストで、優秀です。フィリップス Hueによれば、将来的には変更する予定とのことですが、具体的なタイムテーブルは明かされていません。

「Sync Box」が必要だと思った場合、「Play Gradient」本体価格(55インチ用200ドル〜75インチ用240ドル)にさらなるコストがかかり、トータルの初期費用は430ドル(約4万5000円)になります。テレビの背後に設置する派手めな装飾としては、結構な額です。ただし色付きの照明が好きな人や、テレビに映るものに合わせてテレビの後ろで踊るように変わる色が体験できるというアイデアにワクワクするという人は、このライトストリップによって自宅でのテレビ時間がちょっぴり特別なことになること間違いなし。

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厚さ(1.3センチ超)で、他のフィリップス Hueライトストリップと比べてもかなり頑丈。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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テレビの背面にしっかりと取り付けるのに役立つ接着マウント(付属品)。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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フィリップス Hueによれば、テレビの端近くに設置するのがよいとのこと。柔軟性があり、さまざまなテレビのデザインに合わせ調整しやすくなっています。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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Play Gradient用の小さな電源アダプタにも粘着ストリップが付いているので、邪魔にならない場所に貼り付けておくことができます。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


DIYよりも、設置が楽!

以前、他のフィリップスHueライトを駆使して独自のDIY照明ソリューションを作ってみたのですが、それと比べて「Play Gradient」を選ぶ利点はいくつかあるように感じています。ひとつは、7つの照明ゾーン(テレビの上部に3つ、両側に2つずつ)があるおかげでテレビの背面全体でより均一な照明が得られ、はるかに優れたカラーレスポンスを示してくれること。

また、セットアップやインストールが合理化されていて楽なことも挙げられます。昨年、レビュー用に「Sync Box」を試してみたとき、テレビの両側のHue Playライト2つと、下部を横切るライトストリップを使用したのですが、これら3つのライトだけでも、すでに鳥の巣状態だったところにさらにワイヤーが追加されるという事態になっていました。一方、「Play Gradient」に必要なワイヤーはひとつだけ。また「Play Gradient」はテレビで動作するようにあらかじめ構成されているため、インストール作業はすでに完了していることになります。ライトをそれぞれ適切に配置しようとする必要もありません。

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ライティングゾーンは、全部で7つ。テレビ上部に3つ、両側に2つずつあります。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

フィリップスの他のライトと比べてみると、現在、安価なHueの「Play」ライトの2パックは130ドル(約1万4000円)。ただし提供されるのは、2つの光ゾーンのみ。もうひとつ足すとなると、コスト面でもシンプルさという点でも「Play Gradient」をオススメできます。

設置作業も簡単で、テレビの周囲にライトストリップを装着するのに役立つ粘着マウント(数枚前の画像参照)が付属されています。説明書には、ライトストリップをテレビの端から数cm離れたところに配置するように書かれていますが、細かい作業は必要なく、HDMIポートなどをブロックしないように調整すれば簡単に設置できるようになっています。

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設置作業が完了したら、こう見えます。アドオンアクセサリにしては結構洗練された印象なのがうれしいところ。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo

フィリップス のテレビには、すでにテレビの背面でマルチカラーを映し出してくれる「アンビライト(Ambilight)」というシリーズもあります。ただ、必ずしも新しいテレビを購入したいという場合ではなかったり、現状あまり国内で手軽に入手できるものではなかったりします。

テレビ周りの雰囲気を変えたい人にとって「Play Gradient」は、「Play」ライトやDIYの「Sync」セットアップなどと比較してもほぼすべての点で優れています。より均一で一貫性がある照明、追加のライトゾーンを使用すればテレビの後ろで渦巻く色相と色合いのファンタジアをもっと楽しめるはずです。

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すべての人に向いているとはいえませんが、個人的にはこのエフェクトが大好き。「Play Gradient」は、以前試してみたDIYのセットアップよりもずっと頼もしく感じます。
Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


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Photo: Sam Rutherford/Gizmodo


ゼロから始めるなら「Play Gradient」を検討する価値あり

Hueライトで構成したDIYのセットアップ(約200ドル=約2万900円)と比べると「Play Gradient」はインストールと構成がかなり簡単になるだけでなく、コストもそれほど高くなりません(むしろ安くなる可能性も)。もし自分がゼロから始めるとしたら、Hueライトのコレクションを買って独自のライティング設定を作るのではなく、間違いなく「Play Gradient」を選びます。そのほうが、カスタムでうまく作ろうとするのに必要な手間も費用も超えられると思っています。まばゆいばかりの色でホームシアターをグンと盛り上げたいという人にとって、Hue「Sync Box」と「Play Gradient」は検討する価値アリです。

メモ

・「Play Gradient Lightstrip」には3つのサイズ(55インチ、65インチ、75インチのテレビ用に設計)があり、柔軟性があるため一般的ではないテレビサイズにも対応しやすそう。

・テレビの背面にライトストリップを巻き付けるのに役立つ粘着マウント付属。

・フィリップス Hueの他のライトストリップよりもかなり厚くて硬め(1.3センチ超)なため、壁にピッタリと設置されているテレビには使えないケースも。

・各ライティングゾーンは(現時点で)Hue「Sync Box」に接続されている場合にのみ完全に使用可能。フィリップス Hueいわく将来的には変更する予定とのこと。すなわち「Play Gradient」はテレビに同期されていない場合、標準のHueライトストリップに比べてものすごい大きな利点があるというわけではない。

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