「紙の本」と「電子書籍」に関する議論というのは、大抵どちらが良いかという内容です。
したがって、どちらか好きな方を選ばなければならなくなります。しかし、読書を最大限に楽しむには、両方を使った方が多くのメリットがあります。
今回は、紙の本と電子書籍それぞれの長所と短所、両方を使った方がいい理由をお教えしましょう。
紙の本

読書に夢中になり、没頭できる
紙の本には実体があります。そんなことは誰もが知っていることですが、複数の感覚を使うので、より読書に没頭できます。
紙をめくるたびにページを繰る感覚や、カサカサ、パラパラという音、また、言葉を目で追うだけでなく、本の存在自体の表現力も感じることができます。表紙のデザインや装丁、挿絵のイラスト、フォントの選び方などにも興味があるかもしれませんし、新品の本であれば、本を読みながら「真新しい本」の匂いも感じます。
このような物や感覚が大小問わず合わさって、脳のあらゆる領域を刺激し、さらに読書に没頭させるのです。
いろいろな形や大きさがある
紙の本のすばらしい点は、どのような形状にするかは様々で、多様性があるところです。
文庫本、ハードカバー、革張り、布張り、子ども向けの美しい絵や独特のイラストまで、あげればキリがありません。
一人で読むにしても、誰かに読んであげるにしても、本を手に持つという行為は、暖炉の周りで子どもに絵本を読みながら、子どもたちは本の挿絵に夢中になるなど、読書体験が驚くほど記憶に残ります。
美しい装丁の本を見つけ、興奮して買う時は特に、その本の第一印象が強く心に残ります。その印象が、お気に入りの本の装丁やデザインの印象は、本とのつながりや意味にさらに深みを与えます。
デジタル世界から切り離してくれる
デジタルやテクノロジーは、すでに私たちの生活から切り離せなくなっています。
良くも悪くも、それがすぐに変わることはありません。革新的なメリットがあり、常に製品が向上している世界ではありますが、行き過ぎることもあります。
そのように感じる時は、紙の本がデジタルの世界と切り離し、注意散漫にならずにいられます。
仕事でも遊びでも、スマホやタブレット、パソコンの画面を見るのに疲れ、常に意識が散漫になっていると感じたら、紙の本を手に取って読むだけで、驚くほどリフレッシュできます。
紙の本の問題

良いところばかりではなく、紙の本を愛用するとぶつかる問題もあります。大きな2つの問題は、収納場所と破損です。
旅行中や限られたスペースしかない場合、本を厳選するのは頭を悩ますかもしれませんし、大きさや形、価値なども考慮しなければなりません。
思い出の詰まっている本なのに、紙の本は破れたり、ほつれたりして読めなくなることもあります。
ページが破れたり、無くなったり、綴じているところが緩んだり、文字の印刷が褪せたりするのは、紙の本の問題としてはそこまで多くはありません。
電子書籍

数え切れないほどの本に簡単にアクセスできる
電子書籍の特筆すべきメリットは、数え切れないほどの本がすぐに読めるところです。例えば、現在最大の電子書籍のショップであるAmazonの「Kindle Store」には、購入後すぐに読める本が数百万冊あります。本屋さんに実際に行く必要もなければ、配送を待つこともありません。
Kindle Storeだけでなく、他にも電子書籍を扱うショップ(英文)やお店はたくさんあります。つまり、新しい、ワクワクする本を探すのはかつてないほどに簡単で、アクセスしやすくなっているということです。
つまり、欲しい本を探し、購入して、読むまでが、かつてないほどに迅速になっているということで、好きなこと…つまり読書の時間がより多く確保できるということです。
いつでも、どこでも読める
電子書籍リーダーは、いつでも、どこでも読めるようにつくられています。
非常に持ち運びしやすく、短時間でも、長時間でも、通勤や移動にピッタリです。電子書籍リーダーには、数千の本を常に持ち歩けるだけの容量があります。
Amazon Kindleのようなデバイスは、フロントライトが輝度調節ができるアンチグレアなので、太陽光の下でも、真っ暗闇の中でも、常に目に優しく読書ができます。
Kindleに関して言えば、フォントの種類やサイズ、太字などが選べたり、ページの余白や行間の調整ができるなど、幅広いアクセシビリティのオプションがあります。
また、全体の向きも変えることができるので、読書の好みやディスレクシア(失読症、難読症)のような障害がある場合は特に便利です。
長い目で見るとコスパがいい
最初に電子書籍リーダーを買うのにお金がかかることで、少しひるんでしまうかもしれませんが、新しいハードカバーや新書、文庫本などと比べると、電子書籍の価格は安かったり割引があったりするので、時間が経つほどに投資効果があると言えます。
新しい本をたくさん読みたいという熱意がある人は、電子書籍で買って読む方がコスパがいいはずです。
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物理的な感触に欠ける

電子書籍を利用することには、幅広い素晴らしいメリットがありますが、いくつか欠点もあります。
電子書籍リーダーに慣れるのが難しいかもしれません。簡単に言うと、読書の形式が違うのです。
紙の本をたくさん読んできた人は、文字が消えたり、現れたり、ページを繰る感覚や本の重みを感じないことに、違和感を感じるかもしれません。
また、そのせいで紙の本にはあった個性や雰囲気に欠け、電子書籍は少し「味気なく」感じる人もいます。まったく気にならない場合は、読み始めて数分後には、電子書籍を読むのに完全に慣れている人もいます。
自分の蔵書すべてが手の中にあるというのは、良くも悪くも非現実的ではあります。利便性や効率はうれしいでしょうが、圧倒されてしまうかもしれません。
紙の本 vs. 電子書籍:両方読もう!
紙の本と電子書籍は、両者それぞれに強みと弱みがあります。
どちらか一方だけを選ぶのではなく、互いに足りないところを補い合えばいいのではないでしょうか。片方の弱みがもう片方の強みであることはよくありますし、逆もまたしかりです。
どちらも利用することで、読書の時間がより豊かになり、最高の読書体験が得られます。
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Image: MakeUseOf
Original Article: Physical Books vs. Ebooks: Why You Should Still Read Both by MakeUseOf