地上最恐ガジェット「核のフットボール」。大統領就任式欠席でトランプからの受け渡しはどうなる?

  • 13,324

  • author satomi
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
地上最恐ガジェット「核のフットボール」。大統領就任式欠席でトランプからの受け渡しはどうなる?
Photo: Chip Somodevilla/Getty Images

いよいよ大統領就任式がキックオフ!

トランプ大統領は出ないそうですけど、欠席となると、気になるのは核ミサイル発射装置の黒かばん「核のフットボール」の受け渡しですよね。

いつもは現大統領も式典に出席して、新旧大統領立ち会いのもとその場で引き継ぎが行なわれるのですが、核のフットボール持ったままフロリダに引き揚げちゃったらどうなるの!?!?…と思ったら、CNNが当日の流れを詳しく報じていました。

今回は状況が状況なのでフットボールを2個用意するみたい。1個はフロリダ直帰のトランプ大統領に付き従うぶんで、もう1個はバイデン次期大統領がキープする分。そしてバイデン氏の就任宣誓と同時にトランプ前大統領側の認証コードは無効になって、バイデン新大統領側のコードが有効になる…というわけです。これなら空路で首都に戻ってくる間も空白になりませんね!

米国では、核ミサイル発動命令は大統領のみに与えられた特権です。黒かばんを開けるとボタンが出てくると思いきや、実際には大統領の本人認証装置が出てくるだけです。大統領は別途常時携行が義務付けられている本人認証用のプラスティック製カード(通称「ビスケット」)に記されたコードを入力しないと、核発射命令には進めません。万一フットボールをだれかに横取りされても大統領認証コードがなければ発射できないので、その面では安心ですね。

憲法上、トランプ大統領の任期は1月20日11:59:59AMまでと定められています。時計の針が正午を回ったら、コードの無効化と有効化がまず行われ、黒かばん持ちの副官も大統領に別れを告げてエアフォースワン(大統領専用機)で首都にとんぼ帰り。これで人類滅亡ボタン発動権限の移譲が完了します。

Sources: CNN