ごく最近、iOSとiPadOSが新しくアップデートされたので、iPhoneやiPadを使用しているなら迷う余地無くインストールしましょう。
両者のOSのバージョン14.4は、iPhoneやiPadの一般的な「改善とバグ修正」以上のことはあまりしていない感じがするかもしれませんが、実はデバイスの内部では多くの修正が行われています。
アップデートの具体的な内容
Appleがセキュリティアップデートのページで指摘しているように、iOS14.4とiPadOS14.4は、主に「積極的に悪用された可能性がある」3つの重大なセキュリティ問題を修正しています。アップデートされたOSは、具体的には次の問題に対処しています。
- カーネルに関する脆弱性 - 競合状態にロックの改善で対処
- WebKitに関する2つの脆弱性 - 論理的な問題に制限の強化で対処
ちょっと専門用語が多くてわかりにくいかもしれませんね。
簡単に説明すると、この脆弱性により、基本的に悪意のあるアプリケーションが特権昇格されて実行されたり、攻撃者がデバイス上でリモートでコードを実行できてしまったのです。
どちらも非常に悪質なことで、最新のiOSかiPadOSのアップデートをインストールしないと修正できません。
iPhoneとiPadで修正された問題
さらに、iOS 14.4には、iPhoneやiPadに接続しているBluetoothデバイスの種類を指定する機能など、いくつかの機能が追加されており、オーディオの音量が大きすぎて聴覚に害を与える可能性を正確に追跡できます。
iPhoneやiPadのカメラも小さいQRコードを正しく識別できるようになりました。
Appleは今回のリリースでiPhoneの次のようなバグを修正しています。
- 画像アーティファクトが、iPhone 12Proで撮影したHDR写真に表示されることがある。
- フィットネスウィジェットに、最新のアクティビティデータが表示されないことがある。
- タイプ入力の反応が遅くなったり、単語の候補がキーボードに表示されないことがある。
- Messagesで正しい言語のキーボードが表示されないことがある。
- CarPlayのニュースアプリのオーディオストーリーが、音声による指示かSiriで一時停止した後、再開されないことがある。
- アクセシビリティでスイッチコントロールを有効にするとロック画面から電話に応答できなくなることがある。
- タイプ入力の反応が遅くなったり、単語の候補がキーボードに表示されないことがある。
- Messagesで正しい言語のキーボードが表示されないことがある。
非正規店で修理したら注意が必要
また、Appleは、iPhone 12(およびそのバリエーション)にちょっとした新しい機能を1つ加えています。
カメラが「正規のAppleのカメラ」でないことにiPhoneが気づくと、「警告」を出すようになりました。
どこかでデバイスを修理してもらうと、最初の4日間はロック画面に警告が表示され、設定アプリにも半月の間、警告が表示されます。
カメラは引き続き機能しますが、非正規の修理店でカメラを交換した場合は、この問題を解決するのにちょっと苦労するかもしれません。
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Image: Kicking Studio/Shutterstock.com
David Murphy – Lifehacker US[原文]