まだテスト段階で、仕様が定まりきってないとは思うのですが。
まるでジェットコースターのように、どーんと人気が高まったと思ったら、いろいろとザルな状態であることがわかってきたのか一段落な状態となってきたClubhouse(クラブハウス)。しかし僕らは、声でのお喋りをみんなに聞いてもらう・他の人のお喋りを聴くという新しいSNSのカタチを知ってしまいました。
玉石混交ではあるものの、たしかに面白いです音声SNS。トミーヒルフィガーをトミヒルと呼ぶかトミーと呼ぶかでジェネレーションギャップがあるとか、テレビ、YouTube、ラジオ、Podcast、ニュースサイトやブログでは知り得ない情報を美味しくいただけるという楽しさがあります。
そんなタイミングで、Twitterが「スペース」(Spaces)というあらたな音声コミュニケーション機能の公開テストをはじめました。

スペースは、現時点ではiPhoneのみ利用可能な機能です。Twitterが招待した、一部のユーザーのみスペースを作ることが可能ですが、最新版のTwitterアプリをインストールしたiPhoneユーザーならお喋りの相手として参加できます。

やりとりできるのは声とエモート。加えて、TwitterのDMやタイムラインの画面を表示できるので、テキストやハイパーリンク、画像なども含めたコミュニケーションができます。リアルタイム翻訳による字幕表示機能もあります。


現在開催中のスペースは、アプリ画面上部のフリートからわかります。またスペースの参加者は参加リンクをツイートしたりDMすることでアピールできます。
現在のテスト段階では、スペース名を決められない、スペースの一覧表示がない、クローズドなスペースを作れないなど、Clubhouseと比較して使いづらいなと感じる部分はあります。またTwitterのフォロワー全員に自分がスペースに参加していることがわかってしまうし、「発言者は最大10人まで」という縛りを無視してもっと多くのユーザーに登壇してもらうと発言者のアイコンが見えなくなるし、リスナーの存在を感じにくいといった状況です。
現時点において、Clubhouseの代わりのしゃべり場として使うには厳しいな。というのが印象です。
ただすごく多くのフォロワー数を持つ著名人や企業、チームが、ファンサービスとして活用するのはあり。ニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さんのツイートによれば、Android版の開発も進んでいるとのことですし、導入が予告されている定期課金サービス・スーパーフォローと組み合わせることで、スーパーなファン限定トークショーやライブがカンタンに行えるようになりますし。聞く側としても、Twitterアプリ上で「自分の好きなアーティストがトークしている!」と知ったら1秒も無駄にせず生の声を即リスニングできるメリットがありますよね。