自分にぴったりなiPadはどれ?全モデルのスペック情報まとめ

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  • author David Nield - Gizmodo US
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自分にぴったりなiPadはどれ?全モデルのスペック情報まとめ
Image: Apple

何に使うかで選ぶiPadも変わってきそう。

iPadは大きく分けて4つのモデルが存在します。ディスプレイが小さなiPad mini、お手頃価格なiPad、カラフルなiPad Air、スペックやパフォーマンスが優れたiPad Proです。

だけど、iPadってたくさんあってよく分からない。どうしてiPad Proはあんなに高いの?iPad Airって見た目がiPad Proと一緒じゃん!自分にぴったりのiPadってどれ?と思われた方のために、すべてのiPadモデルを細かくご紹介していきます。

※今回比較したiPadのモデルは現在App Storeで販売中のiPad mini(第5世代)iPad(第8世代)iPad Air(第4世代)11インチiPad Pro(第3世代)12.9インチiPad Pro(第5世代)です。また、これらのモデルはiPadOS 14と呼ばれるソフトウェアに対応していますが、来月の「WWDC 2021」では最新ソフトウェアのiPadOS 15にもアップデートできることが予想されます。そのため今回はハードウェアを中心にご紹介いたします。

デザインとディスプレイ

iPad Pro
Image: Apple
iPad Pro

ディスプレイの大きさと解像度

iPad mini: 7.9 インチ(2,048 x 1,536)

iPad :10.2インチ(2,160 x 1,620)

iPad Air:10.9インチ(2,360 x 1,640)

iPad Pro 11インチ (2,388 x 1,668)

iPad Pro 12.9インチ(2,732 x 2,048)

まずディスプレイの大きさですが、iPadシリーズの中で1番小さいのがiPad miniの7.9インチ。1番大きいのがiPad Proの12.9インチです。(ちなみにiPhone 12 Pro Maxは6.7インチ)。

また、ディスプレイの画素密度(ppi)はiPad、iPad Air、iPad Proが264 ppiで、iPad miniが326 ppiとなります。

ディスプレイの明るさ(最大輝度)

iPad mini:最大500ニト(標準)

iPad:最大500ニト(標準)

iPad Air:最大500ニト(標準)

iPad Pro:最大600ニト(標準)

ニトの数値が高いほどディスプレイが明るい最大輝度はiPad mini、iPad、iPad Airが最大500ニト。11インチ、12.9インチiPad Proは最大600ニトです。さらに12.9インチiPad Proはフルスクリーンの最大輝度が1,000ニトにもなり、HDRコンテンツ視聴時には最大1,600ニトまで明るくなります。これは明らかにLiquid Retina XDRディスプレイ(ミニLED)のおかげですね。

リフレッシュレート120hzで駆動する「ProMotionテクノロジー」に対応するモデルはiPad Proのみですが、周囲の光に合わせてディスプレイの色が変わる「True Tone」や「広色域ディスプレイ(P3)」は、(iPadを除く)すべてのモデルが対応しています。

生体認証

iPad mini:Touch ID(指紋認証)

iPad:Touch ID(指紋認証)

iPad Air:Touch ID(指紋認証)

iPad Pro:Face ID(顔認証)

iPad Proにはホームボタンがなく、ロック解除やApple Payを使用するときにはFace ID(顔認証)が使われます。一方iPad mini、iPad、iPad AirはTouch ID(指紋認証)です。ちなみに、iPad Airにはホームボタンがないため本体上部にあるトップボタンに指を置いて指紋を認証します。一見iPad AirとiPad Proの見た目はそっくりですが、よく見るとiPad Airの方がベゼルは太めです。

スペックとパフォーマンス

iPad Air
Image: Apple
iPad Air

チップとストレージ

iPad mini:A12 Bionicチップ 64GBまたは256GB

iPad:A12 Bionicチップ 32GBまたは128GB

iPad Air:A14 Bionicチップ 64GBまたは256GB

iPad Pro:M1チップ128GB256GB521GB1TB2TB

iPad miniiPhone XSと同じA12 Bionicチップでストレージは64GBと256GB。Appleはメモリに関して公表していませんが、iPad miniのメモリは3GBです。

iPadはiPad miniと同じA12 Bionicチップでストレージは32GBと128GB。こちらもメモリは3GBです。

iPad AiriPhone 12と同じA14 Bionicチップで、AppleによるとA12チップより40%高速とのこと。ストレージは64GBと256GBで、メモリは4GBです。

11インチ・12.9インチiPad Pro新型iMacMacBook AirMacBook Proにも搭載されているM1チップが使われています。こちらはA12Z Bionicチップ(A12チップの改良版)より50%高速です。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB、2TBで、1TBと2TBモデルのみメモリが16GBです。(その他のモデルは8GB)。

ちなみにiPad ProのWi-Fi+Cellur モデルは5G通信にも対応しています。

※11インチ・12.9インチiPad Proの違いはディスプレイ性能と画面の大きさで、スペックは基本同じです。

カメラ性能とカラーバリエーション

iPad
Image: Apple
iPad

カメラ性能

iPad mini・iPad:8MP広角カメラ、f/2.4絞り値。1080p HDビデオ撮影(30fps)に対応。

iPad Air:12MP広角カメラ、f/1.8絞り値。4Kビデオ撮影(24fps60fps)に対応。

iPad Pro:デュアルレンズカメラ12MP広角カメラと10MP超広角カメラ)、広角絞り値はf/1.8、超広角絞り値はf/2.42倍の光学ズームアウトにも対応。


タブレットのカメラは性能的に優先順位低めです。しかし、iPad ProはLiDARスキャナーも搭載しているためARにも優れています。ほかにもiPad Proは背面にデュアルレンズを搭載し、前面カメラは「センターフレーム」と呼ばれる新機能に対応しました。この機能は、12MPの超広角カメラが人を追尾するといったもので、FaceTimeやZoomアプリが既に対応しています。

Apple Pencil(第1世代)対応モデル

iPad mini(第5世代)

iPad(第6世代以降)

iPad Air(第3世代)

9.7インチiPad Pro

10.5インチiPad Pro

12.9インチiPad Pro(第1、2世代)


Apple Pencil(第2世代)対応モデル

iPad Air(第4世代)

11インチiPad Pro(全世代)

12.9インチiPad Pro(第3世代以降)

Apple Pencilは全部で2種類ありますが、iPadのモデルによって対応するApple Pencilの世代も異なるため購入前に必ずご確認を。また、iPad専用キーボードのMagic KeyboardSmart Keyboard FolioはiPad AirとiPad Proに対応しています。

接続端子についてはiPad miniとiPadがiPhoneと同じLightning、iPad AirとiPad ProはUSB-Cです。加えてiPad ProはThunderbolt/USB 4に対応しています。

iPadのバッテリーに関してはすべてのモデルが「1日中使えるバッテリー」とAppleは説明しています。そのためすべてのモデルがWi-FiでのWeb閲覧、ビデオ再生時は最大10時間。セルラー通信でのWeb閲覧時は最大9時間となっています。

スピーカーについてはiPad Proが4つ、その他のモデルは2つ内蔵しています。

カラーバリエーション

iPad mini・iPad:シルバースペースグレイゴールド

iPad Air:シルバースペースグレイローズゴールドグリーンスカイブルー

iPad Pro:シルバースペースグレイ

カラーバリエーションはiPad Proが全2色、iPad mini、iPadが全3色なのに対し、iPad Airは全5色とカラフルです。

価格

iPad mini
Image: Apple
iPad mini

価格

iPad mini:Wi-Fiモデル(税込50,380円〜)
Wi-Fi+Cellurモデル:(税込66,880円〜)

iPad:Wi-Fiモデル(税込38,280円〜)
Wi-Fi+Cellurモデル(税込54,780円〜)

iPad Air:Wi-Fiモデル(税込69,080円〜)
Wi-Fi+Cellurモデル(税込85,580円〜)

11インチiPad Pro:Wi-Fiモデル(税込94,800円〜)
Wi-Fi+Cellurモデル(税込112,800円〜)

12.9インチiPad Pro:Wi-Fiモデル(税込129,800円〜)
Wi-Fi+Cellurモデル(税込147,800円~)

iPad Airと11インチiPad Proの見た目はほぼ同じですが、約25,000円の差があります。理由はiPad ProがUSB-C /Thunderbolt 4に対応していること、5G通信に対応していること、カメラ性能が優れていること、M1チップを搭載していることです。

ちなみに最も高額なiPadは、12.9インチiPad Pro(Wi-Fi+Cellurモデル)の2TBで、価格は税込279,800円になります。

まとめ

現時点でiPad miniを購入する唯一のメリットは、何といっても持ち運びしやすいサイズ感です。しかし、iPad miniは2019年にApple Pencil(第1世代)対応モデルが発売されて以来、新型モデルが発表されていません。

iPadに関してはiPadシリーズの中で1番安いのが何よりも魅力的ですが、ストレージが32GBと128GBしかないのが玉に瑕です。

iPad Airは低価格なiPadと高額なiPad Proの中間的存在です。Apple Pencil(第2世代)が使えるだけでなく、iPad専用キーボードのMagic KeyboardやSmart Keyboard Folioにも対応、デザインも新しくUSB-Cも使えます。

iPad Proについては最新のM1チップを搭載し、価格に見合う機能がぎゅっと詰み込まれています。優れたパフォーマンス性能に加え、最高のオーディオ体験、5G通信などなど。ディスプレイのクオリティは11インチと12.9インチモデルの間で差があるとはいえど、12.9インチのLiquird Retina XDR ディスプレイ(ミニLED)はiPad Proのレビューでお伝えしたように格別です。

このように、iPadはディスプレイの大きさから価格までバラバラです。しかし、自分のライフスタイルに合ったiPadはきっとこの中にあるはずです。あとは、実際に店頭で手に取って見てみるのもありだと思いますよ!