小学2年生のお子さんを持つ前田陽子さん(37歳・仮名・パート勤務、以下同)。春にお子さんが転入した学校は「PTA強制加入」「1度は委員をやること」がルールの学校でした。しかしだんだんPTAの体制に疑問が募っていき……。
【前編】「PTAをやめたい37歳母親、退会を拒否する「PTA役員と学校」との壮絶な戦い」

役員選びの理不尽
6月。PTAから届いた秋の役員選出についてのお便りを目にした前田さんは、その内容に唖然としました。
「来年度のPTA役員を決める『互選会』に参加する保護者を各クラスから2名以上選出します」という内容で、クラスで2名以上立候補者が出ない場合はくじびき。そのくじびきでは、
・ 保護者自身が病気の場合
・ 介護など家庭の事情で活動が難しい場合
・ 幼稚園や中学校でPTA役員をしている場合
など、明らかに引き受けるのは難しいだろうと思われる場合であっても保護者の除外がなく、上記のような保護者がくじで選出された場合は、互選会で“できない理由”を参加者の前で述べなければならないというのです。