カメラのジレンマを救う、新時代の撮影機！
キヤノンが新しいカメラ｢PowerShot PICK｣の予約受付を開始しました。一見すると防犯装置か見守りカメラのような見た目のこのカメラ、もしやすると写真撮影の常識を覆す可能性を秘めているのです。
カメラマン不要のカメラ
このカメラは、撮影者いらずで撮影してくれるカメラ。設置すると自動で人物を認識・追跡し、自動でシャッターをきってその場の人達の写真を残してくれるんです。これにより自然体な姿を残すことができるし、何より撮影者が写真に残らない問題を解決できる！ 詳しい使い心地は過去のハンズオン記事をご参照をば。
キヤノンは以前より意欲的なカメラの開発に取り組んでいて、2019年にはカラビナ型の｢iNSPiC REC｣、2020年にはポケットサイズの超ズーム機｢PowerShot ZOOM｣を送り出してきました。今回の｢PowerShot PICK｣は、いわばキヤノンの攻め過ぎカメラの3代目。
もともと｢PowerShot PICK｣は、2021年春頃にクラウドファンディングのMakuakeにて登場したカメラでした。そのインパクトはすさまじく、Makuake史上最速でサポート金額1億を達成したとか。そんな注目カメラが、ついに一般販売に向け予約がスタートした次第です。
映像コミュニケーション時代に向き合う
こうした新ジャンルカメラ開発の理由について、事業推進部部長の加藤寛人さんは｢多様化するニーズおいて、映像コミュニケーションの需要は増加していると認識している。充実したライフスタイルのため、キヤノンは映像ソリューションを提供していく｣的なことを述べていました。映像技術で人の暮らしをよくしていくというマインド、温かいじゃあないですか。
また、保育施設に｢PowerShot PICK｣を置いて、保護者の方々が普段は見れない子どもたちの様子を撮影し、その写真を提供する実証実験も展開中。撮影した写真は株式会社フォトクリエイトと協力し、展示から販売を手掛けてるとか。他のサービスも検討中とのことですが、これかなり面白いサービスですよね。
撮影者が居ない、からこそ撮れる写真
合言葉は｢キメ顔だけが思い出じゃない｣。こうしたアウトドアシーンでも｢PowerShot PICK｣を置いておけば、思いもよらないシーンを撮影してくれるかも。従来の撮影は誰かがカメラを構えて然るべき意図を持って撮影してましたが、人の意図が介在しない写真、いわば無意識の領域の写真を撮るなら、こうしたカメラが必要になるんじゃあないかな。
と同時に、従来の写真は撮影者は画面に写れないという課題がありました。課題というより、もはやこれはカメラの宿命。でも、せっかく3人で出かけたなら3人で写ってる写真が欲しいですよね。｢PowerShot PICK｣は、そこのところのジレンマを解決する稀有なるカメラでもあるんです。
Makuakeの応援コメントのページでも｢撮影者が写真に入れないのが寂しかったので、コレで解決できそう｣的な内容をいくつか見かけました。例えば家族で写真を撮る場合、カメラを使う人は得てして写真に残りにくく、そこの不在っぷりの解決を期待してる人は多いみたい。リビングに設置したり、旅行に持ち出したり、小型ゆえ色んな場所に連れて行きやすいのも利点でしょう。
我が家の専属カメラマン｢PowerShot PICK｣
｢PowerShot PICK｣は、税込4万5980円で予約受付中。発売は2021年11月末予定、カラバリは白と黒。黒はレンズ部分もオールブラックなのでより黒子感がありますね。
お着替えで個性を出せるシリコンジャケットも用意されています。お色はグレー、ブルー、ピンクの3色。
発表会ではお笑いコンビ・チョコレートプラネットのお二人がアンバサダーとして登場してたのですが、お二人が出演されているCMがすごくわかりやすかったんですよ。そうそう、こういう使い方だろうな〜。
Source: キヤノンキヤノンオンラインショップ, YouTube1, 2
