Moen(モーエン)がスマート蛇口の最新モデル「the Smart Faucet with Motion Control」を発表しました。パンデミックで触らずとも操作できるハンズフリー機能がこれまで以上に重宝されるようになりましたが、この最新型では手動レバーの必要性を排除し、ジェスチャーだけでの操作が可能になりました。
同メーカーの旧モデル「U by Moen Smart Faucet」は連携アプリを通してスマホから水の温度と量のコントロールでき、モーションセンサーによって蛇口の前で手をかざすだけで水を出したり止めたりできました。何より便利だったのは、Amazon AlexaやGoogle Assistantを介して音声コマンドで水の流れや具体的な水温と分量をリクエストできた点でした。

そして2022年、Moenはスマート蛇口のモーションコントロール面を重点的にアップデート。以前のモデルで対応していたジェスチャーは水を出す・止めるのみで、その際に流れる水温はMoenモバイルアプリで設定されたものになっていました。しかし新モデルでは、水の温度調節(連携アプリでは正確な温度まで調整可能)、さらに水の勢いまでもハンドジェスチャーで調節できるようになったのです。
また新モデルでもAlexaやGoogle Assistantといったスマートアシスタントを介した音声操作は行えて、具体的な水温あるいは単に“お湯”“冷水”といった表現、メートル法とそうでない計量法で最大15ガロンまでの具体的な分量に対応しています。ウォーターボトルを満たすといった日常的な操作なら、あらかじめMoenアプリでプリセットを作成しておけば音声コマンドでリクエストも可能。
パンデミックの真っ只中ということもあり、“手洗い”コマンドなるもののも加わりました。実行されるといったん水が出た後、20秒間止まって再び水が流れるというもので、ユーザーは水が止まっている間に手をゴシゴシ洗えますし節水にもなります。

水温や水の勢いもジェスチャーでコントロールできるようになったことで、the Smart Faucet with Motion Controlのラインナップにはレバーと温度調整ハンドルのない蛇口だけの超ミニマリストなデザインも登場。価格は675ドルから。