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早大生100人、オンライン不正受講で「不可」 複数授業を同時再生

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小川尭洋
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 早稲田大学は、商学部の一部の授業で学生による不正行為があったとして、関わった学生の同授業の成績を「不可」とすることを決めた。オンラインで視聴する授業動画を何本も同時に再生した学生が多数いることが判明したという。関係者によると、このような再生の仕方をしていた学生は約100人にのぼるとみられる。

 早大によると、問題となったのは、商学部の必修科目として2021年度秋学期に開講された「ビジネス法入門」。新型コロナウイルス感染対策のため、対面授業の代わりに学生向けポータルサイト上で授業の動画を提供。単位を取るには期限内に全ての授業動画を見終える必要があった。

 複数の早大関係者によると、秋学期の試験(今年2月)に先立って担当教員が動画の再生履歴を確認したところ、複数の動画の再生時刻が重なっている学生が100人以上いることが判明した。受講者の約半数にあたるという。

 「ビジネス法入門」を受講し…

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    磯野真穂
    (東京工業大学教授=応用人類学)
    2022年2月17日9時46分 投稿
    【提案】

    「楽単」という言葉があるように、楽をして単位を取ることに力を注ぐ学生は、いつの時代も一定数います。 動画の再生履歴が単位取得の要件になっているのなら、複数ブラウザを立ち上げ、一斉再生をする学生が発生するのは必然です。学生とはこうやって

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2022年2月17日11時29分 投稿
    【解説】

    大学に関わる人間から見ると、なんだかこれでよいのかと考えさせられる記事です。基本は、大学内の学部と学生との間のコミュニケーションの問題ですから、まあお任せとなるはずで、問題があるなら学生の側から声を上げることもありでしょう。 ただ、そ

    …続きを読む