「裏工作ばかり」 面目つぶされた仏が一転、プーチン氏を激しく批判

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パリ=疋田多揚
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 ウクライナ情勢をめぐり、仲介外交での解決をめざしたフランス政府が、一転してロシアのプーチン大統領への批判を強めている。マクロン仏大統領が4月に大統領選を控えているだけに、面目をつぶされた怒りが収まらない様子だ。

 フランスのルドリアン外相は22日に出演したテレビ番組で、プーチン氏について「権威主義的に逸脱している」「つねにあいまいなことをいって、裏工作ばかり」「彼と約束を交わすなど、ものすごく難しいのだ」などとこきおろした。

 25日にパリで予定していた仏ロ外相会談をキャンセルしたことも、この日に発表。プーチン氏との対話に前のめりだったフランス外交は、見直しを迫られることになった。

 マクロン氏は2019年夏に…

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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2022年2月24日9時36分 投稿
    【視点】

     面子を潰されたフランスが激昂するのは、当然です。重要なのはプーチン大統領から見て、マクロン大統領の仲介外交にどういう意味があったかです。マクロン氏が「ミンスク合意」を基礎に紛争を解決することを提案したのに対し、プーチン氏は同意しましたが、

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2022年2月23日18時9分 投稿
    【視点】

    プーチン氏からさんざん顔に泥を塗られたので、マクロン氏が怒るのも無理もないところです。 フランスは21日、マクロン氏の仲介でプーチン氏とバイデン氏が首脳会談に合意したと発表しました。しかしその翌日、プーチン氏は国家安全保障会議で「フランス

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