東電管内、200万~300万戸停電の恐れ 節電不十分なら

東京電力パワーグリッドは22日、電力需給が極めて厳しくなり、午後8時以降に200万~300万戸が停電する恐れがあると発表した。政府などが企業や家庭へ要請した節電目標に達していないため。通常の電力需給の福島県沖地震で複数の火力発電所が止まり、気温の低下で電力需給が厳しい。
福島県沖地震があった16日夜には、関東9都県で一時210万戸が停電した。22日夜の停電はこれを上回り、一時405万戸が停電した11年の東日本大震災に次ぐ水準となる可能性がある。
電気は需要と供給が一致しないと周波数が乱れて大規模な停電につながる。現時点の予測では、蓄電設備の容量が22日午後8時以降になくなり、より大規模な停電を防ぐために一時的に電力供給を遮断して電力需給を均衡させるシステムが作動する見込み。どの地域を停電させるかは、東京電力ホールディングスの区割りに基づいてシステムが重要施設を除いてランダムに決める。