ロシア軍がウクライナの北部キーウ(キエフ)州や東部の占領地で市民らを殺害した状況が明らかになりつつある。国際人権団体やウクライナ政府はロシア兵による公開処刑や女性への暴行、略奪などについて、組織的な戦争犯罪だと非難している。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は3日、住民10人からの聞き取りを基にロシア軍占領下の状況をリポートにまとめた。
キーウ州ブチャでは、ロシア軍が住民約40人を広場に集めた後、連行した5人の男性のうち1人をひざまずかせた状態で射殺。住民に向かって「われわれは汚れを清めるためにやって来た」と宣言した。
また住民が避難した地下壕に発煙弾を投げ込んで地上に逃げた人々に向けて発砲、14歳の子どもが撃たれて死んだ。東部ハリコフ州では学校の校舎に娘(5つ)ら家族と避難していた女性(31)が、ロシア兵(20)に複数回の性的暴行を受け、髪や頬をナイフで切られた。
兵士らは住民から食糧、衣類などを奪...
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