亡くなったあの人が話しかけてくれる世界。
ドッキリとかで亡くなった人が蘇る的なのがあったりしますが、これ、ドッキリじゃなくてテクノロジーで本当にできちゃう方向になってきてます。声だけですが…。
短い声から長い会話を生成する新技術
先日開催されたAmazon(アマゾン)のコンファレンス「re:MARS 2022」で、実在する人の音声を元にその人の声で長い会話を生成できる新機能を開発中だと発表しました。Amazonの上級副社長兼主任サイエンティストのRohit Prasad氏によると、亡くなったおばあちゃんの声で孫のおやすみタイムの読み聞かせなどに使えるようにしていくとのこと。1分以下の長さの声のサンプルから、音声を生成することができるとしています。またPrasad氏は、これによって愛する人を失った後でも、思い出が続くことがこの技術開発のゴールだと話しています。
以前、タカラトミーからAIがパパやママそっくりの声を生成して読み聞かせをしてくれるスピーカーの紹介をしましたが、それよりももっと進化した形ということですね。
こういった技術に関しては、例えばコロナで亡くなってしまったり、手の施しようのない病などで命を落としてしまった人の声を聞くことで、感情的にどうなのかという声もあがってきたりします。さらに悲しみが深くなったり、理不尽な死に対して怒りを抱いたりする可能性も捨て切れません。もし残された家族の心が癒えている途中に、Alexaから亡くなった愛する人の声がしてくることで、いい方向へ行くのか、良くない方向へ行くのか、人によるとは思いますが、どちらに転ぶかはわからないですよね…。