AWSの主要サービスをローカルでエミュレート、「LocalStack」が1.0に到達
AWSの主要なサービスのAPIをローカルマシン上でエミュレートする機能を提供する「LocalStack」がバージョン1.0に到達、正式リリースとなりました。
LocalStackを利用することで実際のAWSにアクセスすることなくローカルの環境で開発やテストを行えるようになるため、迅速な開発サイクルの実現やAWSの利用コスト削減などが期待できます。
LocalStackはオープンソースですが、無料で使える「Community」版では基本的なAPI群が利用可能、月額28ドルからの有償となる「Pro」版では全てのAPIが利用可能。さらに上位の「Team」版と「Enterprise」版も用意されています。
AWSの主要サービスをエミュレート
LocalStackでエミュレートできるAWSのサービスは、Amazon S3、SQS、SNS、DynamoDB、Route53、AWS Lambdaなどをはじめとする80以上の主要なサービスです。
AWS Command Line Interface(AWS CLI)、AWS Cloud Development Kit(AWS CDK)やServerless Framework、Spring Cloud Function、Terraform、Pulumiなどのフレームワークとも統合して利用可能。
今後のLocalStackは、LocalStackの機能を拡張するための開発者用ツールの改善、IAMのサポート強化、AWS以外のクラウドのサポートなどの機能強化を進めていくと説明されています。
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