濃厚接触待機3日、科学的根拠あいまい 専門家「政治判断と説明を」

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枝松佑樹 市野塊 神宮司実玲
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 新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、政府は濃厚接触者の待機期間をこれまでの7日間から最短3日間に短くした。政府は「科学的根拠に基づく対応」とするが、その説明はあいまいで、専門家らも「これは政治判断だと説明すべきだ」と反発している。

 濃厚接触者の待機期間を短縮することによって、社会経済活動を維持し、医療者らの欠勤を減らすことが期待される。一方、発症する確率は、感染者との接触から時間が経つほど低くなるため、待機期間を短縮することで、発症して人にうつすリスクは高まる。

 政府は今回の新たな措置について、「科学的な根拠に基づく」とするが、説明は不十分だ。

 厚生労働省はいま市中で無作為に検査すれば、陽性率は約5%だと推定する。

 一方、国立感染症研究所の分…

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この記事を書いた人
市野塊
サンフランシスコ支局
専門・関心分野
気候変動・環境、医療、テクノロジー