侘び寂び感あり。
ワイヤレススピーカーってどうも主張の強いデザインの製品が多くて、いまひとつオトナっぽいインテリアとなじみにくい感があります。もっと環境に溶け込むような自然なルックスの製品はないものかとお探しの人にオススメしたいのが、Lumio(ルミオ)のスピーカー「Teno(テノ)」です。
茶器のような静謐さ
Lumioはインドネシア出身でパリを拠点に活躍するデザイナー、マックス・グレナン氏が主宰するブランド。建築家でもある氏は、視覚、聴覚、触覚、香りと五感を通じたプロダクトを得意としています。

Tenoのルックスは半球型でごくシンプル。オリエンタルなムードを感じさせ、古い茶器のようでもあります。表面は天然砂でコーティングされ、ひびの部分は金継ぎされているような加工が施されています。このひび部分を完全に左右に開くと電源オン。チャイムが鳴って照明が一時的に点灯し、スピーカー機能が使えるようになります。ちょっと開いただけだと照明は光りますが、スピーカーはオンにならないのがポイント。
ボタンレスのデザインが美しい

Bluetoothでスマホと連携し、着信・通話や音楽再生・一時停止などのコントロールもできますが、本体にボタンやスイッチなどは見当たりません。操作は天面をダブルタップするだけ。同様に音量調整はサイドを指でスライドすることで行なえます。この美しいフォルムを壊さないように、ボタンレスのデザインにしたのは上手い処理ですね。
スピーカーとしては45mmフルレンジドライバーを搭載し、20Wアンプで重低音から高音までレンジの広いクリアなサウンドを再生可能。内装にはコットン混紡の高級吸音生地が貼られていて、うまくサウンドチューニングが成されています。直径13cmというサイズ感も絶妙で、両手で包み込むように持ってみると本物の茶器に触れているような触感が楽しめます。ノイキャンマイクを内蔵しているほか、2台使ってステレオペアリングも可能です。
自然に部屋の雰囲気になじむデザインコンシャスなルックスは、和洋問わずどんなリビングに置いてもバランスがいいし、照明器具としても優れています。さらに鳴りもいいとなれば、ちょっと気になる製品といえるでしょう。カラバリはホワイトとブラックの2色。価格は6万8200円です。
Source: Ark Trading