「反トランプ派」筆頭の共和党議員、予備選で「刺客候補」に敗れる

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ワイオミング州シャイアン=合田禄 ワシントン=高野遼
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 今秋に米国で実施される中間選挙に向け、西部ワイオミング州で共和党の予備選挙が16日にあり、トランプ前大統領を批判してきたリズ・チェイニー下院議員が落選することが確実になった。主要米メディアが伝えた。トランプ氏が推薦する「刺客候補」のハリエット・ヘイグマン氏が当選を決め、共和党内でのトランプ氏の影響力を象徴する結果となった。

 米CNNによると、開票率99%時点での得票率はヘイグマン氏が66・3%、チェイニー氏が28・9%と大差になっている。

 チェイニー氏は同日夜、演説で敗北を認め、ヘイグマン氏側に連絡を入れたことを明かした。11月の中間選挙では、ヘイグマン氏が共和党を代表して下院選に出馬し、同州の民主党候補と争う。一方、チェイニー氏は議員の座を失うことが決まった。

 チェイニー氏は演説で「当選…

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この記事を書いた人
高野遼
アメリカ総局
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国際ニュース
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    三牧聖子
    (同志社大学大学院教授=米国政治外交)
    2022年8月17日13時7分 投稿
    【視点】

    トランプという個人を肯定し、その人物が主張することなら何でも支持するという態度は、まさに権威主義に他ならない。世界の民主主義国の健全性を測定・定量化するために2014年スウェーデンのヨーテボリ大学内に創設されたVarieties of De

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