このサイズなら置けるぞ。
楽器の練習をしている人はもちろん、宅録、ネット配信、テレワークといった用途で、自宅に密閉された静かな空間が欲しいと思っている人は少なくないと思います。そんな人のために防音室という製品があるわけですが、あれって実際に家の中に設置するとかなりでかいんですよね。部屋が狭くなっちゃうのはもちろん、威圧感もハンパない。部屋の中に部屋があるようなものですからね。

「うちに置くのは無理かも」って諦めていた人のために、必要最低限の広さと防音性能に割り切って、低コストと軽量化を実現した簡易防音室シリーズ「DIY.M」をヤマハが立ち上げました。その名前が示すように、組み立てはユーザーが自らが行なうというイージーさ。
立ち仕事でテレワークするのもいいかも

今回発表された「SBA05」は、約0.5畳のコンパクト防音室です。基本は9枚のパネルから構成されており、組み立てにかかる時間は大人ふたりで90分程度ですから、ちょっとした家具程度の作業で組み立てることができます。もちろん引っ越し時には解体して持ち運びOK。レコーディング機材や照明用の配線を通すための通線穴も完備しています。
音量は31dB減衰(500Hz)させることができるので、木管楽器などなら十分音漏れが防げます。ただ、半畳サイズなので、フルートやクラリネットなどのコンパクトな楽器じゃないとスペース的に難しそうですね。椅子に座ったりする演奏だと厳しいかも。自宅録音のボーカルブースや、立ち仕事でいいからリモート会議時に静かな空間が欲しいときなどには使えそう。
価格は37万9500円で、別途で配送費3万3000円(全国一律)がかかります。また自分で組み立てるのは面倒だという人のために、4万4000円で組み立てサービスもあります。

Image: YAMAHA
オプションで防音室内の響きをカスタマイズするための吸音材「OWP2A」も用意されています。こちらは1セット2枚で2万7500円。
サイズ感はちょっと大きめの冷蔵庫くらいなので、今までの防音室よりもだいぶコンパクトですよね。吹奏楽プレイヤーだけでなく、テレワーク主体でちょっとした会議が多い人も検討してみてもいいかもしれません。発売は来年1月予定です。
Source: YAMAHA