空き容量確保、ファイル隠しの裏技。Android/iOSファイルアプリの使い方

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空き容量確保、ファイル隠しの裏技。Android/iOSファイルアプリの使い方
Image: Shutterstock

知らなきゃ損。

AndroidスマホやiPhoneにはファイル管理アプリが入ってて、いつの間にかすごく便利になってます。

まだ一度も開けたことない人や、開けたとしても使いこなせてない人も多い隠れ機能ですけど、ちょっとやり方を覚えるだけで、空き容量を増やしたり、人に見られたくないファイルを隠したりもできちゃうので、使わない手はありません! 活用手順をサクッと見ていきましょう。

Androidの場合

PixelなどのAndroid端末で使うファイル管理アプリは、Googleが開発したFiles by Google。スマホから「Files by Googleの使い方」のページを開いて、「Files by Googleアプリを開く」というボタンを押すと起動します。

下にある3つのタブのうち、最初に開くのが「削除」というタブです。スマホを使ってると要らないファイルがどんどん溜まっていって重くなりますが、ここを開けば一発で大掃除できるすぐれもの。日本語環境だとこんな感じ。

Video: ほど楽的 IT活用×整理収納チャンネル / YouTube

こんなふうに削除候補がわらわらわら~っと出てくるので、ジャンク、古いスクリーンショット、デカいファイル、Googleフォトにバックアップ済みの写真、重複ファイル、非推奨ファイル、使わないファイルなどなどから要らないものを選んでゴミ箱へポイっ。これで空き容量を手っ取り早く増やすことができます。なんだ、ここでできるのか…。

スマホのどこに何が保存されてるのか、全体像を俯瞰したいときには、真ん中の「見る」というタブをぺこっと押すと、ダウンロード、写真、動画、音声、アプリなどのカテゴリ別に容量をチェックできるし、気になるものを押せば、3点アイコンがあって、そこで詳細確認、移動、コピー、名前変更、共有もできちゃう。一覧の下には端末の空き容量も出てくるので便利この上なし。設定から血眼になって探してたのはなんだったんだーって感じです。

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おそうじマンもかわいいぞ
Screenshot: Google Files

各ファイルの選択肢のなかでもゼッタイ見逃せないのが、安全なフォルダに移動ってやつ(Android 8.0以降)。そうですそうです、人に見られたらやばいファイルを隠せる機能ですね。このフォルダは暗証番号またはパターンでがっちんこ鍵をかけられるので、マル秘の写真や動画、文書はすべてここに移動しとけば大丈夫。端末が人手に渡っても、ここだけは開かずの間です。移動(保管)後は、「見る」>「安全なフォルダ」の順に進めば開きますよ。

最後のタブは「共有」。Androidに実装されているニアバイシェア(近くの人と共有)機能を使って、付近のAndroid端末にWi-Fi×Bluetoothのコンボでファイルを送信できます。使い方は簡単。送信または受信をタップして画面の指示に従うだけ。共有相手の端末もニアバイシェア対応端末である必要はあります。

Samsung(サムスン)スマホはFiles by Googleでももちろん使えますが、Samsung My Filesでも動作します。機能やオプションはほぼ同じ。Files by Googleと違うのは、削除候補を見る際、「削除」じゃなくて「ストレージを分析」を押すことぐらい。

iOSの場合

iPhoneもファイル管理アプリは「ファイル(Files)」って名前(App Storeで探すとGoogleのとAppleのが出てきて紛らわしいけど、ここで言うのはApple純正の方)。

Appleのファイルアプリでは、端末に保存したファイルとクラウド(iCloudなど)に保存したファイルを両方チェックして、必要に応じてファイルを移動できるほか、macOSと共通の機能もいくつかあります。

例えばタグ付け機能もそのひとつ。ファイルアプリを開いて「ブラウズ」というタブを開けば一覧が出てきて、タグを長押しすれば名前を変更できますよ。ファイルアプリ内のファイルにタグを付けるには、長押しで表示されるメニューから「タグ」を選べばOKです。ファイルのコピー、移動、共有、削除、名前変更もこのメニューからできます。

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最近使ったファイルもすぐ見られる
Screenshot: Apple Files

「ブラウズ」タブの右上にある3点アイコンをタップして「編集」を選ぶと、ファイルアプリに含めたいクラウドサービスをiCloudのみならずGoogleドライブ、Microsoft OneDrive、Dropboxからも選べます(一覧に表示されるのは、端末にインストール済みのクラウドサービスだけですけどね)。ここで加えておけば、iPhoneからクラウドにアップロードしたり、クラウドからiPhoneにダウンロードできるし、クラウドサービス間の移動もできちゃうの。ファイル長押しで表示されるメニューには「クイックルック」「新規フォルダ」などもあり。

20221018Apple_Files
他社のクラウドサービスも統合できちゃう
Screenshot: Apple Files

「ブラウズ」タブから「iCloud Drive」「On My iPhone」の画面に入って、右上の3点アイコンを押すと、ファイル表示形式(リストとタイル)や並び順の変更、複数のファイル選択、フォルダ新規作成ができるほか、カメラでファイルをスキャンして保存できる「書類をスキャン」も可能。

あと、iPhoneのファイルアプリには「最近」「共有」というタブがあって、 「共有」の方を押すと、iCloudドライブ経由で共有したファイルとフォルダを見て、必要に応じてアクセスを管理できます。

なにしろ存在自体知らなかったから、へー!の連続。手放せないアプリになりそうです。