4歳児が1人で電車に乗って乗り換えも コンビニ店員の機転で保護

鳥尾祐太
[PR]

 行方不明の男児(当時4)を保護したとして、千葉県警行徳署は、「デイリーヤマザキ市川塩浜駅前店」店員の原美佐さん(54)=千葉県市川市=に感謝状を贈った。

 男児は10月1日午後2時過ぎに店に1人で訪れた。原さんが保護者が来ないことを不審に思い、「お父さんとお母さんは?」と声をかけたという。男児が指す駅前のホテルに電話をしたが、該当する宿泊者はいなかった。そのため、男児の手をつなぎながら行徳署に電話し、他の客の会計をしている間も男児から目を離さなかったという。

 署員が駆けつけると、40分ほど前に約3キロ離れた東京メトロ東西線妙典駅で行方不明になっていた男児と判明。男児は妙典駅前の駐輪場で父親が目を離した隙に1人で東西線に乗り、西船橋駅でJR京葉線に乗り換え、市川塩浜駅で降車したとみられる。

 両親は後日、男児と店を訪れ感謝した。原さんは「無事にご両親の所に戻れてよかった。困っている人がいたら勇気を出し声をかけていきたい」と話した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
鳥尾祐太
西部報道センター|福岡市政担当
専門・関心分野
地方政治、無国籍・難民、東南アジア、誤情報