色んな面でシリコンの上位互換。
最近Anker(アンカー)の充電器とかで「窒化ガリウム(あるいはGaN)」と書いているのをよく見ますが、あれって今までの充電器と何が違うのでしょうか?
結論から言うと窒化ガリウムという新しい素材を内部に使うことで、充電器をコンパクトで発熱を少なく作ることができるんです。
こちらの記事では、窒化ガリウムのメリットと、おすすめの窒化ガリウム充電器をまとめます!
窒化ガリウム充電器の例
充電器の役割

そもそも充電器は、コンセントから出てくる100Vの電力を、スマホやパソコンが使えるような電圧に下げるのが役割です。そしてその処理には半導体が使われるのですが、これまでの充電器の多くにはシリコンが使われていました。
シリコンとガリウム
ただシリコンはちょっと効率が悪いんです。電力の20%くらいが熱になり本体が温かくなりがちなんです。たとえば、100Vの電気を止めたり流したりとかして20Vとかに下げますが、この挙動を窒化ガリウムはシリコンの1,000倍以上うまくこなせるんです。
発熱が少なくてコンパクトになる

既存の充電器との違いをまとめると、コンセントから出ている100Vの電気を低い電圧に変換する際にシリコンよりも効率がよい。だから窒化ガリウムはコンパクトで発熱が少ない充電器を実現できるのです!
以下、ギズモードがおすすめする窒化ガリウム(GaN)充電器を、用途ごとにまとめます。
おすすめの窒化ガリウム充電器
①スマホを充電したい
主にスマホを充電するのであれば、GaN搭載の1ポートの充電器を買うのが良いでしょう。おすすめのメーカーはAnker。薄型のノートPCやゲーム機なども充電するなら30Wのものがおすすめです。
iPhoneやAirPodsを充電するならUSB-C to Lightningのケーブルもお忘れなく。
②PCとスマホ・タブレットなどを同時に充電したい
GaNを搭載した充電器は、複数のものを同時に充電したい人にもおすすめ。複数のポートを持った充電器でもなお既存のシリコン搭載充電器よりもコンパクトな場合が多いです。おすすめのメーカーはCIOとAnker。特にCIOの製品はコンパクトでデザインもおしゃれです。
③PCとスマホ・タブレットなどを同時に“かつ高速に”充電したい
ハイエンドなガジェット好きな方ならご存知、最近Ankerから出た「GaN Primeシリーズ」はデバイスをたくさん持っている人に本当におすすめです。全てのポートで高速に充電できるので、たとえばMacBook ProとiPhone/iPad/ゲーム機などが同時かつ高速に(Appleが推奨している電力で)充電できます。
またポート数を重視する方はUGREENの充電器もおすすめ。USB Cが3ポート、USB Aが1ポートの構成は結構珍しく、充電器をUSB Cケーブルで統一している人にはこちらを勧めることが多いです。AnkerもUGREENもたまーーに必要になるUSB Aポートが1つあるのがポイント。
Source: Amazon, EPC