Apple(アップル)、ついに始動?
このところ、ディスプレイのサプライチェーンに詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏とRoss Young氏は「Appleのディスプレイはどうなる!?」というコメント合戦で盛り上がっているようですが、どうも「もうすぐMacBookの有機ELモデルが出るらしい」「今後2、3年で標準装備されそう」という予測で一致しているようです。
MacBOOKとiPad Proが有機EL化か
この件はそもそも数年前、Kuo氏が「iPadは、Apple初の有機EL搭載大型スクリーンデバイスになる」と予告したことから始まりました。
昨年12月、Ross Young氏が「Appleは2024年中に13.3インチの有機EL MacBook Airを発表する」とツイートしたことで噂が再燃し、「いよいよか!?」と盛り上がりを見せています。
しかしKuo氏はその後、「早くても2024年末」と投稿。たしかにSamsung(サムスン)の有機LEDディスプレイの出荷台数が今年に入って「大幅に増加」しており、メーカーが在庫確保に群がっているようですが、いわゆる「OLED革命」はまだ先のことになりそう。
Kuo氏は、Appleが 「早くても」2024年末までに有機LED搭載 MacBookを発売する、とツイートしていますが、これはYoung氏が先月ツイートした内容をフォローしたものと思われます。
さらにYoung氏はiPad Proにも有機ELパネルが搭載され、マイクロソフトもSurfaceの有機EL版を出すと言っています。
メリットは「軽さ」と「薄さ」
長期的に見れば、MacBookやSurfaceのようなポータブルデバイスが有機ELスクリーンを採用するのは、メリット大。現在多くのノートPCはMini-LEDを使っていますが、Kuo氏はOLEDのほうが「より薄く、より汎用性がある」「より軽い」という利点があると熱く語っています。
また、クラウド型のゲームが各種プラットフォームで盛り上がる今、より鮮明で彩度が高くリフレッシュレートも高いOLEDは注目の的です。
有機ELノートPCは、今後数年間「急速な成長を維持する」と思われ、Appleが市場に参入すればさらに加速するとKuo氏は言います。
現在MacBookを愛用する方は、より鮮明で高解像度のディスプレイが搭載されるなんてニュースを聞いたら心をくすぐられちゃいますよね。
Dell XPS 15やLenovo Yoga BookなどのWindowsラップトップにはすでに有機ELディスプレイがオプション販売されていますが、やはりmacOSでの作業を愛する人も多いはず。今後、PCとAndroidサイドのラップトップおよびタブレットのメーカーは、いかにしてコストに見合ったハイレベルのマシンを作っていくか、知恵を絞ることになりそうです。