単体性能、高し。
Rolandから新しいシンセサイザー「SH-4D」が登場しました。SHといえばRolandのシンセサイザーが代々受け継いできた名誉ある二文字。今作もその名に恥じない完成度を感じますねぇ。
万事、コレ一台でOK

デスクトップサイズでありながら、プレイビリティは極めて深淵です。4本のフェーダー、32個のツマミ、視認性が良い液晶画面、そしてシーケンサーとキーボードを搭載。「お、鍵盤あるのか。ということは作り込みもライブもしやすいな」ってなりません?

構成は4パートのシンセ音源+リズム音源というシンプルなもの。このシンセ音源も面白くて、「SH-101」や「JUNO-106」といった名機の再現のほか、波形ミックスによるアナログモデリング、FM音源、コード生成、果てはツマミによる波形描画など、アイデアが活きるユニーク枠まで揃っております。
往年のサウンドも再現
さらにエフェクトもすごい。93種のマルチエフェクトのほか、ディレイ、リバーブ、コーラスなども複数完備。しかもJUNOコーラスやテープエコー、「SP404」のルーパーといった名うてのエフェンクとが入ってまして、「SH-4D」単体で往年のサウンドの再現(とミックス)ができちゃう。『仮面ライダーディケイド』感ある。
本体の傾きでパラメーターを操作する「D-MOTION」や、ゲーム画面のようなエフェクト生成が楽しめる「VISUAL ARPEGGIO」などの飛び道具も充実(↓の動画の後半で紹介)。こうした再現性の無い演奏方法はライブでも映えるでしょう。
ポータブルなデザイン
電源&USB駆動のほか、電池でも駆動します。ヘッドホンを繋げば場所を問わずフレーズを作り込める、ノマドな仕様はなんとも現代的です。USB接続時はオーディオインターフェースとしても機能し、パートごとの出力にも対応。

これだけ色々できてサウンドハウスでの価格が7万7000円ってんですから「安っ! エフェクト群だけでお釣りくるのでは?」と思ってしまうのもやむなし。音源の多様さやシーケンサー&キーボードといい、かなり色んな要素を詰め込んでますよコレ。