性行為の「挿入」規定見直し、指や物も処罰対象に「被害者の傷つき考慮された」 改正刑法

2023年6月17日 06時00分 有料会員限定記事
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 16日に成立した改正刑法では、強制性交罪が「不同意性交罪」に変更され、対象の性行為の規定も大きく変わった。明治期の法制定時から「男性器の挿入」に限られていたが、手指や物の挿入も対象となる。多様な性被害の実態が反映された形だ。(太田理英子)

◆これまでよりも罪重く

 性行為を巡っては2017年、被害者を女性に限定していた強姦ごうかん罪に代わる強制性交罪で性別は問わなくなったが、対象の行為はちつや肛門への男性器の挿入のままだった。
 今回の改正では「膣か肛門に、身体の一部か物を挿入するわいせつな行為」を追加。法定刑は5年以上の拘禁刑で、物などの挿入についてこれまで適用されていた強制わいせつ罪(不同意わいせつ罪に改定)よりも重くなる。
 刑法改正を巡る法制審議会(法相の諮問機関)部会の委員で、性暴力被害の実態を研究する斎藤あずさ・上智大准教授(臨床心理学)は「挿入したものによって適用する罪を区別する...

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