ChatGPTの「インターネット検索機能」が一時停止。有料コンテンツが筒抜け

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  • author Kevin Hurler - Gizmodo US
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  • 福田ミホ
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ChatGPTの「インターネット検索機能」が一時停止。有料コンテンツが筒抜け
Image: Koshiro K / Shutterstock

最新情報対応ChatGPTはお預けに。

ChatGPTは立ち上げ当初、2021年9月のことまでしか学習してないのが玉にキズでしたが、今年5月に有料のChatGPT PlusにBingが内蔵され、最新情報も扱えるようになりました。

でも、7月3日時点でこの機能が停止されてしまったんです。Bingを内蔵したことで、ChatGPTを経由すればタダで有料コンテンツを閲覧できる状態になってしまっていたからです。

Bing内蔵のChatGPT「Browse with Bing for ChatGPT Plus」は、ChatGPT上でBingの検索エンジンを使えるようにしたものです。これで今まで情報源にできてなかった2021年10月以降の情報も扱えるようになってたんですが、OpenAIはブログで以下の発表をしました。

2023年7月3日、我々はコンテンツ所有者を正当に扱うためにBrowse with Bingベータ機能を修正する間、大事をとって無効化することとしました。このベータ機能をなるべく早く復旧すべく努力しています。

同社のMichael Schade氏は停止の理由として、Browse with Bing機能が「我々が望まない方法でコンテンツを表示する」かもしれないからとしています。

しかし、Windows Centralによれば、ユーザーが有料コンテンツの認証をバイパスできてしまったようです。いわく、r/ChatGPTのサブレディットには、Browse with Bingを使うことで、URLさえ与えれば有料Webサイトの中身をフル表示できてしまったとポストされていました。

こんな問題はありつつ、MicrosoftとOpenAIの良好な関係は続いています。

Microsoftが今年1月にOpenAIに大型投資をして最初にやったことの1つは、ChatGPTをBingに入れ込み、Bingにテコ入れすることでした。

そしてMicrosoftは今年5月、今度は逆にBingをChatGPTに埋め込むと発表、それがBrowse with Bingだったんです。問題が修正され次第、今度こそ最新情報まで聞けるChatGPTがちゃんと実現することでしょう。

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https://www.gizmodo.jp/2023/01/chat-gpt-openai-ai-finance-ai-everything-we-know.html