Twitterとは違った優しい場所を目指すThreads。
マーク・ザッカーバーグが優しくてフレンドリーな場所になってほしいと話すThreads。そう、Twitterのような炎上するような議論だったり、強めのニュースが並ぶような場所にはしたくないようです。
InstagramのトップAdam Mosseri氏によると、Threadsのフィードには政治の話や時事ニュースが流れてくることを望んでおらず、そういった話題は必然的に後ろの方へ行くようになっているそうです。
もちろんニュースっぽいものは流れますが、ゴールはTwitterに代わるものになることではないとMosseri氏はコメントしています。
Instagramのコミュニティにいるけど、Twitterにピンときてなかった人たち、そしてTwitterのコミュニティにいるけど、もっと優しい会話ができる場所を望んでいる人たちのためのアプリになってほしいと語っています。
目指すのはゆるふわSNS?
Threadsがローンチされてからニュース記事がフィードに載るかどうかの話題は出ていますが、実はMetaはニュース記事に関しては嫌悪感が前からあったようです。
というのも、Facebookはニュース配信をするメディア企業への支払いをすでにやめています。またカナダでは、SNSプラットフォームはメディア企業へのニュース記事の支払い義務があるという法案が通っていますが、FacebookとInstagramはそれならもうニュースは載せる必要ない!とカナダのユーザーにはニュース記事を表示していません。
以前、オーストラリアで同じようにニュースを掲載するなら、そのコンテンツ元に対して支払いが生じるという条例が通過したときも、Metaはニュースは載せないという姿勢を取っていました。カリフォルニア州も同じようにこの条例を通そうとしていますが、2024年までは実際に可決の動きはなさそうだということです。
Mosseri氏は、Threadsはインターネットユーザーに優しい場所になってほしいとしていて、フォローしている数がプロフィール上には出ないようになっているのも、フォローとフォロワーの数を気にしてしまう人たちのためだとしています。「Instagramでは、フォロワーの数よりフォロー数を増やしたくないから、フォローしたくないと思っている人がいるので」と動画でコメントしています。
The head of Instagram explains why the following list is hidden on Threads 👀
— ㆅ (@howfxr) July 7, 2023
A good move, right? 👏 @mosseripic.twitter.com/FslUttqNlt
MetaがThreadsをTwitterの替わりではない新しいアプリとして成り立たせたい気持ちがある一方、やっぱりブランドなどにも参入してきてもらいたい気持ちがあることもわかります。
というのも、今のところ広告はありませんが、ザッカーバーグは「マネタイズはユーザーが10億人になってから」と言っているからです。でも、すでに広告営業は始まっているとの報道もあります。
先週ローンチしたばかりですが、数日でユーザーが現在7000万人となったThreads。ユーザーはどんな人たちかというと、Instagramのアカウントを持っていると簡単にアカウントが作れるので流れに乗ってアカウントを作った人たちと、あとはTwitterに嫌気がさして移ってきた人たちでしょうね。
さて、この先ThreadsはMetaが思う「優しい場所」でいられるのでしょうか?