衝撃的な写真です。
ある日突然、舌に『モンスターズ・インク』のサリーばりにフッサフサな毛が生えたらどうします? ひっくり返るほど驚くと思うのですが、そんな現象に見舞われた男性がいました。
これはカビ……?

オハイオ州にあるライト・パターソン医療センターの医師の報告によると、フサフサ舌になったのは64歳の男性。舌が白っぽい緑色に変色していたため、医師は口腔カンジダ症、つまりカビが生えた可能性を考えて抗真菌薬を処方しました。しかし、この薬では効果が見られませんでした。
改めて診断されたのが「毛舌」という、舌に毛が生えたような状態になる症例でした。まさに、男性の状況を言い当てている症例名なのですが、すぐにこれに至らなかったのは色が理由でした。
というのも、毛舌は一般的に茶色っぽかったり、黒っぽかったりします。白っぽい緑というのはかなり珍しいのだとか。
毛が生えてきたのか
毛舌は、舌の糸状乳頭が増加して長くなることによって引き起こされます。フサフサしているように見える物質はケラチンです。
抗菌薬や副腎皮質ステロイドを長期にわたって投与されていると生じることが知られており、この男性の場合、毛舌になる21日前に歯茎の感染症治療のために抗生物質を投与されていました。また、他の要因のひとつとされている喫煙も当てはまっていたそうです。
ちなみに、毛舌は痛みや味覚の喪失といった症状はなく、比較的簡単に治療できるみたいです。見た目のインパクトでビックリしましたが、重い病気でないとわかってちょっと安心しました。