昨年解体されてしまった「中銀カプセルタワー」を覚えてますか?
銀座のはずれ、汐留方面にあった中銀カプセルタワーは、1972年に建てられた世界初のカプセル型マンションでした。
昭和期の日本を代表する建築家の黒川紀章氏がデザインしたこのマンションは、1室が10平米程度のコンパクトサイズ。各住戸はカプセル形式になっており、そのカプセルを積み上げたようなデザインでかなりインパクトがありました。
各住戸には冷蔵庫やテレビなどの家電、ベッドなどの家具が作り付けでセッティングされており、その近未来感でも人気は高かったのです。
現在は前述のように老朽化に伴い解体されてしまったのですが、いくつかのカプセルは美術館などによって保存&再生利用されています。
丸窓から覗けるムーヴメント
その中銀カプセルタワーからインスパイアされデザインされた時計「ARCHITECTURE(アーキテクチャー)」が、日本の時計ブランドTACSから発売されました。

デザインの特徴は、中銀カプセルタワーを象徴していた丸窓を思わせる文字盤のオープンハート。3時位置と7時位置に大きく開けられており、機械式のムーヴメントが覗ける仕様になっています。
さらに文字盤の素材にはなんとコンクリートを採用。カプセルの外壁をイメージして凹凸が付いており、エッジ部分はシースルー仕様になっています。イタリアンレザーのベルトも質感が高い。

ケースサイズは41mmで10気圧防水。
ムーヴメント製造も組み立ても日本で行なわれているので、品質的にも安心感があります。静謐なデザインで普段使いにも良さそう。

カラーリングは白文字盤×グレーベルト、グレー文字盤×ブラウンベルトの2種類。
価格は各5万8300円。販売は公式オンラインストア、東京ウォッチスタイル、オンタイム(銀座ロフト、渋谷ロフト、梅田ロフト)のみなのでご注意を。
Source: TACS, 中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト